本当に本を読まないのは、どの年代なのか?
2005年 10月 29日
・読書週間 本社世論調査 本離れ懸念 世代で差
(2004年10月28日 読売新聞)
・10月27日(木)(帰ってきた 炎の営業日誌)
最近話題の「本離れ」ですが(僕のまわりだけかな)、ちょっと気になった点をメモしておきます。
いちばん上の読売の調査では、中高年(40代~)が本を読まなくなったとあるのですが、その1年前の調査だと、じつは40代がいちばん読んでいたんですよね。
・この一か月に本を読まなかった人
2005 20代:41% 30代:41% 40代:44% 50代:55%(後略)
2004 20代:46% 30代:46% 40代:37% 50代:52%?(後略)
ここで、40代は何で急に読まなくなったのかなぁ(7%アップ)という疑問もあれば、2-30代が何で急に読むようになったの(5%ダウン)、という疑問がわきまして。
まあ、もっと言えば、本離れってそんなに急激に進むのかなぁと。
この調査って、あくまで「この一か月」の読書体験について聞いているので、その時期あるいはその三か月前くらいまでに出た本のラインナップによって、けっこう数字が変動するなんてことはないですかねぇ。
(ようは、調査の時期に特定の世代に人気の作家の本が集中して出ていたなら、読む人も増えるみたいな)
一年代につき2-300人程度の調査のようですが、こう考えるのは甘いのかな?
あと、この調査の一方で、「炎の営業日誌」には「本屋に来ないのは3-40代」という書店員さんの話が書かれています。
自分が普段、大店(紀伊國屋、ジュンク、三省堂あたり)に行ったときには、中年のお客さんが少ないという印象はそれほどないのですが、これは土地柄や見ている棚の関係もあるのかも。
まあ、大した根拠もなく色々書いてしまいましたが、僕がいちばん気になるのは「どの年代が読まないのか」より「どの年代が買わないのか」かだったりします。
図書館や古本屋でいくら読まれても、こちらの利益にはなりませんものね。