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by aru-henshusha

フリーライターの「終点」は、一体どこなのか?

カメレオンな人が向いてる?!ライターとは(All About)

ライターの仕事は、ライターをされている方でも、作家と勘違いをされていることもあるようです。作家は、自分の思ったことを思ったとおり、林真理子さんなら林真理子さん風に書いてもいいけれども、ライターは自分らしく、(私であれば)服部貴美子風に書くことは求められていません。服部貴美子テイストではあるけれど、「アントレ」の記事であれば、「アントレ」風に書かなければなりません。取材現場にいけば、取材相手の方に合わせる、頑固そうな人にはどう言えばいいのか、その場にあわせて自分が変化することも求められます。そういう意味でも、職業ライターは、カメレオンのほうがいいかな、と思いますね。

上の記事を読んで「なるほどなぁ」を思う反面、いつもの疑問が浮かんできた。
それは、フリーライターの「終点」はどこなのか、ということ。

媒体にあわせて、あるいはゴーストとして、自分の色を消して働いてくれるライターさんは一緒に仕事がしやすいとは思う。

けれど、そういった方々はずっと自分の色を消したまま、ある程度の年齢まで働き続けるのだろうか?
それとも、どこかで自分の色を明確に打ち出して、特定のポジションを占めるのだろうか。

もちろん、進路選択は人それぞれだろうだけど、フリーライターの「終点」「上がり」というのは、なかなか難しい問題ではないかと思う。

付け加えれば、出版業界では年々「新しいカメレオン」が育つわけで、「ワガママでお金がかかる古いカメレオン」が活躍できる場はどんどん狭まっていく気がしないでもない。
(「古いカメレオン」がみなこうだというわけではない。念のため)

まあ、そのころには「新しいカメレオン」を束ねて、ボスを気取っている「古カメレオン」もいるかもしれないが。

ともかく、ベテランのライターさんを見ると、ときおりそんなことを考えてしまうのだ。

こういうのを、世間では大きなお世話というのだろうけど。
by aru-henshusha | 2005-11-10 23:57 | 本・出版