石田衣良が毒薬女子高生を、「異質な個体」と分析してた。
2005年 11月 12日
【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(11/12)(Sankei Web)
「彼女は情緒系の部分が完全に欠落した人格障害なんだと思います。これは非常に特異なケースであって、現代の十代の子どもたち全体に敷衍(ふえん)して考えられる問題ではないと思います。
こういう犯罪者は社会がどう立ち向かおうと、五年か十年のうちにはまた出てくると思います。何年かに一度起こる災害というか、地震やビル火災のように、何百万人に一人生まれる異質な個体と考えるべきでしょう」
(石田氏が「週刊文春」に寄せた一文より)
もちろん、こういう見方もあってしかるべきでしょう。
それに、「異質」とレッテルづけた瞬間から、彼女は僕らと違うステージの存在になって、この問題について考える必要もないから楽チンだし。
だけど、彼女のとった行動の異質さ(そして理解不能な部分)が、じつはほかの人間のなかにも眠っているんじゃないかという不安が、この事件の後味の悪さにつながるように僕は思います。
ちなみに、新たに発見された日記の内容が明らかになれば、彼女の異質さが薄まるんじゃないかという予感も。