「excite世界びっくりニュース」の本に足りないものは、「売るために必要な下品さ」である。
2005年 12月 11日
で、正直に書くと、手に取ってパラパラ眺めたものの、買いませんでした。
べつに、お金がなかったわけじゃないんです。
そもそも世界びっくりニュースは当ブログでもさんざんネタにしてきたし、そのお礼もこめて買おうと思ってました。
けれど、いまひとつ買う気になれなかったんですよ。
この本、買おうと思うには、何か足りないなぁって。
でも、家に帰って、ネットでこの本のカバーを眺めて、その理由がなんとなくわかった気がする。
この本の表表紙(表1)には、日本語で次の2つのコピーが書かれてます。
・万国えりぬき珍事件・怪人物大集合
・メディアを賑わせなかった珍事件ファイル最新版
これってじつは、言っていることほとんど同じじゃない?
ようは「世界の怪人物・珍事件を集めましたよぉ」ということを、繰り返して言っているわけで。
しかも、それって、『びっくり人間』というタイトルともかぶっているわけですよ。
この2つのコピー、ほとんど「死んで」ません?
僕、前にいた会社で、「雑学」の本をよく作っていました。
「雑学」の本って、正直、あってもなくてもいいものです。
暇つぶしにはなるけど、一生知らなくても困らないネタばかり書いてある。
だからこそ、そういった本を売るには、多少の「下品さ」が必要です。
多少表紙がゴチャゴチャしようが、コピーがくどく感じられようが、「この本は(役に立たないけど)面白い」とか「こういうネタが満載だから、とにかく買ってちょうだいよ」ということをアピールする必要がある。
「excite世界びっくりニュース」の本にも、同じことが言えると思います。
表1にタイトル以外でコピーが2つ入るなら、そこでもっとアピールすること・できることがあったんじゃないかと。
たとえば、本のなかのネタを(オチは載せずに)3本ぐらい箇条書きにして抜き出して<笑激のびっくりネタが***本集合!>なんてあおってみる。
あるいは、有名人ネタが収録されているのを強調して、<あのセレブのゴシップやトップアスリートの珍ニュースが満載>なんてコピーをつけてみる。
センスも品もないコピーですが、少なくても作り手の売りたいという気持ちが、より伝わってくるように僕は思います。
もちろん、僕が長々と書いたことは、あくまで作り手のこだわりに過ぎないのかもしれません。
こんなイチャモンなどどこ吹く風で、この本はバンバン売れるかもしれないし、そうなればなったで一びっくりニュースファンとしては嬉しいです。
ただ、(本のジャンルにもよるけれど)本作りの過程で、「売るために必要な下品さ」というものが、確かに存在すると僕は思っています。
追記:今から取材に出ますので、更新等は帰宅後に。
あと、ここまでネタにしたからには、やっぱりこの本買おうと思います。
近所のファミマにまだ4冊売ってたし。
追記2:本は取材帰りに近所のファミマで買いました。
ネタは面白いと思います(これからの雑学本の「ネタ本」になるでしょう)。
つくりは全体的に「おしゃれ」&「あっさり」で、あとは、この上品さがどう転ぶかだと。

