本を初めて書くときは、漢字を少なくしたほうがいい。
2005年 12月 20日
文芸作品はともかく、実用書・ビジネス書といった分野では、1ページ中にしめる漢字の割合はなるべく少ないほうがいいんです。
あまり漢字が多いと、紙面が黒々して難しそうな本に見えるし、見栄えもよくない。
でも、あまり本を書きなれていない人、あるいは初めて本を書く人は、やたらと漢字を使ったりするんですよね。
(ワープロソフトが変換したまま気にしていないか、漢字を多く使ったほうが格調高く見えると思ってのことかはわかりませんが)
だから、初めて本を書く人にたいしては、原稿は「ひらきめ」でとお願いしたりします。
このとき、ひらがなの海に漢字を浮かべるように(引用元:ちょっと本を作っています)、自分では「ひらきすぎかも」と思うぐらいに書くと、ちょうどいいんじゃないでしょうか。
ただし、僕ら編集者のなかには、たまに「ひらきすぎ症候群」で、やたらと漢字をひらいて、かえって読みにくい文章にしてしまう人もいるのでご用心。
物事みな、過ぎたるは及ばざるがごとしです。