1年あれば、人は変われる。(ヒトリゴト28)
2005年 12月 23日
仕事の打合せも兼ねた飲み会だ。
じつは、その著者と会うのは1年ぶりだった。
少し前に企画はいただいていたのだけど、お互い異様に忙しくて、会うのが年末にずれこんだ。
かつて担当編集者だった僕が言うのもなんだけど、1年前の彼は、とても頼りない人だった。
執筆以外の仕事に忙殺されて、会えばつねにあせってて、原稿のできもよくないし、なんでこの人の担当になっちゃったんだろうと、貧乏くじを引いた気がした。
だけど、1年ぶりに会った彼は見違えた。
話す内容は格段に進歩していて、心にもいくぶん余裕がある。
失礼だけど、「この1年で何かあったんですか?」と聞いてしまったぐらいだ。
いろいろ話をするうちに、「彼を変えたもの」がなんとなく見えてきた。
端的に言えば、それは「人」である。
多くの人との出会い(その数じつに数千人!)が、彼を一まわりも二まわりも大きくしたとわかった。
具体例をあげる気はないけれど、彼は多くの人との出会いで、いろんなことを学んでいる。
また、そこで学んだことを、違う人に教えることで、自分の中に「定着」させてもいる。
大げさを承知で言えば、数千人の知恵と経験が彼の中に刻み込まれたのが、この1年間なのだろう。
僕は彼の成長を見て、とても嬉しかった。
年上の著者に向かって言うべきことじゃないけれど、まるで、自分の息子の成長を見るかのように嬉しかった。
(独身の僕が言うのもまた変だけど)
そして、何より思ったのが、「1年あれば、人は変われるんだなぁ」ということ。
変わるといっても、「プチ変身」ではなくて「大変身」だ。
生まれ変わったかのように、彼は変わった。
そんな彼を見ていると、僕も少し熱くなった。
この1年で大して成長できなかった僕だけど、頑張ればもっと変われるんじゃないかと思った。
来年のことを言うと鬼が笑うらしいけれど、笑いたければ笑えばいい。
僕は来年、もっと変わりたいと思う。
1年あれば、人は変われる。
そう思って1年を過したら、人生って、ちょっとは楽しくなるんじゃない?

