内田樹が語る、効果的な「男の落とし方」。
2006年 01月 09日
いかにして男は籠絡されるか/弱雀小僧 is come back(内田樹の研究室)
男が「弱い」ポイントは「才能」のひとことである。
「あなたには才能があるわ。他の人には見えなくても、私にはわかるの」
と上目遣い斜め45度の視線プラス「かなぴょんのポーズ」でまず80%の男は落ちると断言してよろしいであろう。
「才能」のひとことであえなく陥落する男たちは「自分には才能があるはずなのだが、世間のひとが認めてくれない」という事実にフラストレーションを抱いているからこそ、このひとことで籠絡されるわけである
(中略)
「才能」で落ちない男も落ちるのは「ルックス」についての賞賛である。
すべての男は(驚くなかれ)、自分の容貌にある種の期待を抱いている。
「こういう顔が好き」という女性が世界のどこかにいるかもしれない・・・という儚い期待を胸にすることなしに男は一秒とて生きることのできない悲しい生き物なのである。
だから、「あなたには才能があると思うの・・・」で落ちなかった男も、「私、あなたのルックスが好きなの」にはあっというまに崩れ去る。
女性からすると「そんな単純な……」と思うかもしれませんが、じっさい男は単純な人が多いですからね。
この作戦、けっこう効果的だと思います。
まあ、僕自身はかなり猜疑心が強いので、ここまで迫られると、
「この女、高い壺でも売りつける気か?」
と、疑ってしまいそうですが。
褒められなれてないんですよね。才能も見た目も。