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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「マスゴミ」と呼ばれて。

マスゴミ」なんて嫌な呼び方は、いったいいつから使われ始めたのだろう?

マスコミ、あるいはその業界で働く人間を揶揄して、「マスゴミ」と呼ぶ人が増えている。
とりわけ、ネットの世界では、この語を見かけることが多い。

くしくも今日、ライターであるY子さんのブログでも、この言葉を見た。

遼平くん

業界内部の人間でさえ、自嘲気味にこの言葉を使う時代である(僕だってそうだ)。
僕らは本当に、「ゴミ」なのかもしれない。

たしかに、この業界にいると、腐敗した部分やおごった部分が目に付くことも少なくない。
大新聞やテレビ局ほど、さまざまなシガラミで、言論の自由は存在しない。
週刊誌は、弱者のプライバシーは暴こうが、広告主のスキャンダルには口をつぐむ。
同時に、出版社は、とるに足らない中身の本を濫造して、自社の資金繰りに汲々としている。
「マスゴミ」と言われても仕方ない側面はある。

けれど、そんなヘドロのなかにも、たまに光るものを見つけるときがある。
少ないながらも、良質の番組、記事、本をつくろうとしている人たちがいる。
マスコミのすべてが、マスゴミなわけではない。

みんなとは言わないが、多くのマスコミ人は、迷っているのだと思う。
組織の論理と、個人の意思は、よく食い違う。
心を引き裂かれながら、迷って迷って、働いているのではないか。

ともあれ、それぞれの答えは、それぞれの仕事の中で出していくしかない。
僕は、どんなに汚れていようが、マスコミが好きである。
僕はヘドロの中の光にひかれて、この世界に来たのだから。
by aru-henshusha | 2005-01-18 01:42 | マスコミ全般