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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「性交渉の時間も惜しんで」書かれた劇団ひとりの小説は、なかなかよかった。

劇団ひとり処女小説 争奪戦激化(exciteニュース)
1月27日に発売された作品は、ホームレスを切望するサラリーマンや振り込め詐欺に手を出す小心者のギャンブラーら、落ちこぼれの6人を温かい視線で包み込んだ5編の連作短編小説集。編集者によれば、「性交渉の時間も惜しんで」(本人)でパソコンに向かい、1年をかけて完成させた。多くのキャラクターを演じ分ける芝居同様、登場人物はみな人間味にあふれ、人間観察の鋭さには舌を巻かせる。
この小説、知人にすすめられて読んだのだけど、僕が劇団ひとりのファンという点を割り引いても、なかなか面白く読めた。

なかでも、<連作>という縛りをうまくクリアしているのには感心した。
自然な、そしてときに意外なかたちで前の作品の登場人物がからんでくる構成は、はじめての小説とは思えないできばいだ。

あと、この小説には彼の「どうしようもないロマンチスト」ぶりが随所に出ている。
最後のページなんか、読者が赤面するくらいくさいしめ方をしているのだけど、それがまたいいんですよ。ベタだけど。

映画になったら、ぜひ本人にも登場してほしいなぁ、あのつまらない芸人役で。

参考:劇団ひとりのとんでもないロマンチストぶりがわかる過去記事。
劇団ひとりに、また惚れた。
by aru-henshusha | 2006-03-01 11:22 | 本・出版