僕は、力になれないのか? それとも、力が足りないのか?(ヒトリゴト34)
2006年 03月 23日
たとえば、編集者は著者の力を借り、デザイナーの力を借り、印刷・製本の力を借り、営業の力を借り……
キリがないからやめるけれど、一冊の本をつくって売るのにも、様々な人の力を借りている。
同時に、僕だって、誰かに力を貸して生きている。
自分の力は微々たるものだけど、誰かのためにその力を貸して、多少のお役には立ってきたつもりだ。
だけど、僕はいつでも誰かの力になれるわけではない。
誰かの力になろうと頑張って、それでも、けっきょく力になれないときもある。
最近、仕事で他人の力になれないことが、いくつか続いた。
なかには、自分が力を貸そうと貸すまいと、どうしようもないケースもあったのだろう。
いっぽうで、ただただ自分の力が足りなかったケースもあるように思う。
社会人になって、それなりの紆余曲折はあったけれど、自分なりに「力」をつけてきたつもりだ。
でも、まだ足りない。
色々な意味で、圧倒的に、力が足りない。
僕はべつに善意のカタマリではないから、だれかれ構わず力になろうとは思わない。
けれど、この人の力になりたいと思ったときに、まったく力になれないのは本当に悔しい。
あなたの力になれない、と書くのは簡単だ。
でも、本当は、僕に力が足りなかっただけなのかもしれない。
その無力さを忘れることなく、また少しずつ、力を蓄えようと思う。

