むかし誰かを傷つけたぶん、誰かの傷を癒していこう。(ヒトリゴト36)
2006年 04月 19日
どのように傷つけたのかは、ここでは書かない。
ただし、僕の思いやりのなさで、その人をひどく傷つけたことだけは間違いない。
その人に謝って、その傷が癒せれば、どんなにいいだろう。
だけど、それが可能かどうかは、相手によって違う。
自分を傷つけた相手から、何を言われても傷はいえないという人もいよう。
そう思うことは当然だし、そう思われている以上、こちらが何をしようと、それは自己満足に過ぎない。
僕が傷つけた人の傷口は、僕がふれれば、もっとひどくなる種類のものである。
だから、僕は遠くから、その傷口をそっと見守ることしかできない。
僕に今できることは、むかし誰かを傷つけたぶん、ほかの誰かの傷を癒すことだと思う。
べつに、過去から逃げる気もないし、開き直る気もない。
ただただ、むかしできなかったことを、今、ほかの誰かにするだけだ。
もちろん、僕は今でも無知だし、やさしくないし、何かと至らないところだらけの人間だ。
そんなやつが、人の傷を癒す癒さないなどと言うのは、傲岸である。
けれど、それでも、自分のできることを少しずつでいいからしていきたい。
他人を傷つけることが、生きている限り避けられないことだとしても、
人を傷つけるだけの人生などは送りたくない。
僕がむかし、誰かに傷つけられたとき、その傷を癒してくれた人がいるように。
自分も誰かにとって、そんな存在でいられたらいいと思う。
その程度のこともできなくて、何のための人生か。

