「書店」は、「本屋」と呼べませんか?
2006年 06月 09日
書店「さん」(出版屋の仕事)
この方(出版社の営業)は、常に「書店さん」と言うのである。私と2人だけで話していて、別に書店向けのスピーチでも何でもないのに、いつも「書店さん」。ところが自分で話したり質問したりして気づいたのだが、私は「書店」と言っている。やっぱり、書店営業の人は違うな~と感心した。上の記事を読んで、ふと思い出したことがある。
僕が新卒で前の会社(編プロ)に入ったとき、「書店」のことを「本屋」と言ってたら、上司にこうたしなめられた。
「<本屋>って言ったら失礼だろう。
自分たちの本を売ってもらってるんだから、<書店>と呼べ」
僕はそれから、極力「書店」って言うようになって現在に至る。
でも、今でも心のどこかに、「本屋」じゃダメなのかなって思いはある。
「**屋」っていうのが、軽蔑をこめた呼び方に聞こえると言われたら、そのこと自体に反論はしがたい。
だけど、べつに書店をバカにしたくて、「本屋」って呼んでるんじゃないんだよ。
ただ、僕にとっては、大きな「書店さん」より、小さな「本屋」との付き合いが長かったから。
地元にあった、狭くて、品揃えも悪くて、学生用の参考書なんかがやたらあったあのお店。
あれなんか、やっぱり「本屋」って呼んだほうがしっくりくる。
そんな「本屋」に小遣い握り締めて行って、文庫本とかマンガを買って、むさぼるように読んでたあの日。
あの日のことを思い出すと、「明日は書店立ち寄りで」なんて言っている自分が、ちょっと気恥ずかしく思えるときがある。
僕は今でも、「書店」より「本屋」のほうが好きだなぁ。

