「売る」ことは僕らにもできるけど、「書く」ことは僕らにはできないんだからさ。
2006年 06月 18日
なんか粗製乱造系の著者って売り方とかについて熱心なんだよね。ブログとかにも熱心にコメントしたり、オレはすっかり辞めたけどMIXIとかでも結構足跡付けたりしてるそうじゃない。超正論。
なんかさあ、著者は売り方の事ではなくて内容を気にしろ。自分でできることはなんなのか良く考えろ。
付け加えると(というかより丁寧に書くと)、「売り方」は版元であれ、個々の編集者であれ頭を絞って考えることはできる。
また、マーケッターだかなんだか知らないけど、そういった並の著者よりは多くの売り方を知っている。
(ネット書店、リアル書店、ML、セミナー…そういった仕掛けの実績・対策は、ふつうの版元だったら十分もっている)
逆に、僕らにできないのは「書く」ことだ。
テーマにあった原稿を、どの程度つっこんで、どれだけ高いクオリティで書くか。
(注 場合によっては、どれだけやさしく、あるいはどれだけ絞り込んで書くか)
編集者は、その「理想像」は示せても、実際に書く(or口述)するのは著者の役目だ。
だから、まずどれだけ「書ける」かが重要であって、それを第一に考えなければならない。
でも、正直言うと、「書けない著者」が多いんだよね。
いや、「書けない著者」って、これほど矛盾した存在もないけれど。
そういう人たちは、「売り方」についてゴチャゴチャ言うことでしか、存在感を示せないんだよなぁ。
悲しい現実。