死者は、決して生き返らない。
2005年 01月 26日
上にリンクしたニュースをはじめて知ったとき、僕はひじょうに驚いた。
だって、いくら子供とはいえ、調査に回答した約3600人のうち、15%強が「死人は生き返る」と答えたというのだ。
正直、いまの子供たちって、そんなにバカなのかと開いた口がふさがらなかった。
(すくなくともいまの科学技術では)死人は、決して生き返らない。
こんな基本的な事実も共有できない人間が、これからどんどん増えていくのだろうか?
そう考えると、なんだか気持ち悪くなる。
そもそも、子供がこんなふうに思うようになったのはどうしてだろう。
『署名で書く記者の「ニュース日記」』で指摘されているように、子供が死に触れる機会が少なくなったせいだけだからだろうか?
死んだ人は生き返る
しかし、僕の子供時代だって、その状況はたいして変わらなかったはずだ。
(僕自身は、幾人かの身内の死には立ち会ったが)
そう考えると、一部で言われている、調査自体の不備説もあながち間違いではないのかもしれない。
今回の調査で、「死者は生き返る」とした子供たちのなかでは、次のような理由も挙げられていた。
小学生がそう答えた理由の一部
中学生がそう答えた理由の一部
これらを分析するに、願望、宗教、科学的な観点から「死者は生き返る」と答えた子供たちも一定数いるようだ。
本来なら、そういった理由を挙げた生徒は、除外して考えるべきだろう。
もっとも、それらの生徒を抜かしても、全体の13%近くは「死者は生き返る」と答えた計算になる。
いまの子供たちは、一体どうなっているのだろう。
僕の感覚からすると、相当おかしなことになっているように感じるのだが。