「なぜ」を含んだタイトルの本は、なぜ売れるのか?
2006年 08月 30日
*最近の「なぜ」本(秀逸な例)
・なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
・さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
・なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?
・なぜ、占い師は信用されるのか?
・あなたの話はなぜ「通じない」のか
・あの戦争になぜ負けたのか
・女はなぜ突然怒り出すのか?
これらのタイトルがよくできているというのは、「読者を立ち止まらせる力」があるから。
ネット書店であれ、リアル書店であれ、この書名を見たとたんに「えっ、なぜなんだろう?」と思う読者は多いはずだ。
また、最近の「なぜ」本には「あるある感」を含むものも増えてきたと思う。
「さおだけ屋~」「できる人~」「女はなぜ~」などは、普通の人が(いつでも考えているわけではないけれど)普段から疑問に思っていること、を見事にすくいあげている。
こうやって読者に「なぜ」と思わせて、その答えを本の中で明快に提示できれば、読者満足度が上がるから、市場にそれなりに受け入れられるというわけである。
とはいえ、何でもかんでも「なぜ」をつければいいわけではなくて、
『ウチの近所の文房具店の主人のカツラはよくずれるのだが、なぜ誰も指摘しないのか?』
なんて、タイトルの本があったとしても、「そんなこと、どうでもいいよ」のひと言で片付けられるから要注意である。
「なぜ本」を支えるのは、あくまで読者の興味とニーズだ。