「須藤元気の本の読者は、95%が30代女性」というのは、本当に本当か?
2006年 10月 23日
【独女通信】非格闘技ファンの独女をトリコにする須藤元気(livedoorニュース)
7月22日に発売された須藤元気の著書「風の谷のあの人と結婚する方法」(ベースボールマガジン社刊)は、10月初旬の時点で5万5000部が売れている。注目すべきは購買層。購買者の実に95%が30歳から40歳までの女性なのだとか。格闘家の単行本で5万5000部という数字も異例だが、ここまで購買層が女性に独占されたのも異例と言われている。太字にした部分ですが、はたして本当なんでしょうか?
というのも、この記述が気になって、さきほど某大手書店の実売データ(会員出版社のみ閲覧可能)を見てみたんです。
すると、この本の客層の6割強が女性、ただし30代女性よりも20代女性のほうが多く買っているという、記事にあるのとはだいぶ違ったデータが得られました。
(追記:あとで確認してみたら実売数の何分の一かしか客層データがなかったので、多少信憑性には欠けるかもしれません)
もちろん、データをとった書店以外にも彼の本は配本されますから、他の書店(オンライン含む)で「異なる売れ方」をしている可能性はあるでしょう。
でも、配本数全体の5~6%が納入されているだろう某大手書店で「男性が3割」買っている本が、全体的に見れば「95%が30代女性」に買われているというのは、にわかには信じられません。
そもそも、リンク先の記事には、何を根拠に「95%」なる数字をはじき出したのかも明示されていませんしね。
あまり、人を疑いたくはありませんが、この記事はちょっと誇張がすぎるように思います。
須藤元気が30代女性に支持されているという現実はあるんでしょうから、「95%」という大げさな数字でダメを押す必要はなかったのでは?
それとも、この数字に確たる根拠があるのであれば、ぜひ教えていただきたいし、そのさいには須藤元気の「30女キラー」ぶりを讃えたいと思うのですが……