「重版」と「増刷」は、どう違う?
2006年 10月 25日
【「重版」と「増刷」の違いとは?】 (役に立たない駄話)
ある辞書の奥付に「2006年1月18日第3版第4刷発行」とあ実際、僕も担当の本の増刷が決定したときには、「おめでとうございます、重版決まりました!」と著者の方にお伝えすることがほとんどです。
った場合、「第3版第4刷」とはどういう意味なのだろうか?
「第3版」とは「初版」が発行されてから版を2回改めたという意味。
辞書の場合、「版を改める」とは、時代の変化によって、採用する語句を
削ったり、増やしたりして内容を改定して、印刷の元になる「版」の内容を
変えることを指している。
「第4刷」は、その「第3版」を使って4回目に印刷した本、ということ
になる。
ただし、日本の出版界では「増刷」することを「版を重ねる」という意味
で「重版」ともいうから話がややこしくなる。
厳密には、「第2刷の増刷決定しました」というのが正しいんでしょうけどね。
「ゾーサツ」よりも「ジューハン」のほうが、言いやすいし、伝わりやすいという印象があるんですよねぇ……