「人は見た目が9割」がウソなら、「8割・2割の法則」もウソになりそうだ。
2006年 11月 08日
*ネタ元:はてなブックマーク
上の記事を一言で言えば、「『人は見た目が9割』という本はメラビアンの法則の誤った理解(←意図的かもしれないが)に基づくトンデモ本だ」ということになるだろう。
僕は、件の『人は見た目が9割』を読んでいないので、これについてコメントする資格はない。
が、そもそも「人は見た目が9割」と言い切ってる時点で、<まず、はじめにタイトルありき>の本ではなかったのかなという気がする。
ようは、キャッチーなタイトルが先にあり、それにすり寄せやすい説やら経験やらをまとめて、ハイ一冊出来上がりという程度の内容ではないかということだ。
(そんな「お手軽な本」ではないのであれば、この記述は撤回したいが)
だから、リンク先のような批判を受けても、著者および編集者は痛くもかゆくもないと思う。
それこそ、「新書はタイトルと帯が9割」とほくそ笑んでいてもおかしくない。
ま、それはさておき、この本が「ウソ」だと言われるとしたら、この法則を紹介している本も、<ウソ本>と言われかねないだろう。
パレートの法則
この法則も、メラビアンの法則同様「使い勝手がいい」ので、いろんな本で手を変え品を変え出てくる。
もっとも、
「売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。」
「仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。」
といった勇ましい言い切りのあとに、それを裏付けるデータが示されることは稀である。
正直、「経験上、きっとそう思うよ」というノリで書いている著者も多いのだろう。
まあ、「本の印象の8割なんて、たった2割の真実からできている」ものなのかもしれないが……