本は「売れない」んですか? 「売らない」んですか?
2006年 12月 02日
お小遣いの使い道 1位は書籍、マンガなど活字系(オリコンライフ)
月々のお小遣いの使い道ランキング
1 書籍、雑誌、マンガ 69.0%
2 ファッション(洋服、かばん、靴など)や雑貨 58.5%
3 携帯電話(通信料・コンテンツ利用量) 54.2%
4 CD 50.7%
5 貯金 44.2%
(以下続く)
多くの出版関係者にとって、いま、「本は売れない」というのが合言葉のようになっていると思う。
業界全体としてもそういうムードだし、個々の版元を見ても、元気なところはそれほど多くはないだろう。
でも、本当に「本は売れない」のだろうか?
もしかしたら、自社の本が売れてないだけかもしれない。
もっと言えば、自分が作った本の売れ行きが悪いだけかもしれない。
たしかに、売れていない本は腐るほどあるけれど、その隙間には売れている本だってある。
そして、その本を買った読者は、確実にいる。
リンク先の調査にどれほど信憑性があるのか、僕は知らない。
だけど、たまには、こういう「甘い話」を信じてもよいのではないか。
売れない、売れないと嘆くのは自由だが、「売れない」と「売らない」は別物だ。
もしも、そんなに売れないと思うなら、これまで以上に熱心に売るしかないではないか。
(もちろん、売るものの内容を吟味することも大事だが)
本のためになけなしのお小遣いを費やす人がどれだけいるのか、本当にわからない。
けれど、そういう人がいる限りは、この業界を盛り上げていきたいと僕は思う。
愚痴をこぼし続けても、本は一冊も売れやしない。
僕らに必要とされている言葉は、「売れない」ではないはずだ。