太宰治の名作を、「ルー大柴語」に変換してみた。
2007年 01月 01日
本年一発目は、「本」と「笑い」をコラボレートした、ある意味、当ブログらしい記事をお送りします。
さて、少し前から、その独特の言語センスが話題になっている、
ルー大柴のキャッチキャッチキャッチ!
そして、ついに、こんなサイトまで登場。
ルー語変換
これは、変換したいページのURLや文章を入力すれば、「ルー語」に変換してくれるという優れもの。あとは、どんなページ(or文章)をチョイスするのかが、各人のセンスの見せ所です。
そこで今回、僕は「太宰治」の名作をいくつか選んで、変換してみました。
変換前のページは、すべて青空文庫のものです。
・ルー語変換された「桜桃」
・ルー語変換された「斜陽」
・ルー語変換された「女生徒」
・ルー語変換された「人間失格」
・ルー語変換された「走れメロス」
どれも名作ぞろいだと思うのですが、なかでも白眉は「チェリー(桜桃)」の巻末でしょうか。
チャイルドゥより親がインポータントゥ、と思いたい。チャイルドゥよりも、その親のほうが弱いのだ。できの悪い日本語ラップか、これは。
チェリーが出た。
私の家では、チャイルドゥたちに、ぜいたくなものを食べさせない。チャイルドゥたちは、チェリーなど、見た事も無いかもしれない。食べさせたら、よろこぶだろう。父が持って帰ったら、よろこぶだろう。蔓(つる)を糸でつないで、首にかけると、チェリーは、珊瑚(さんご)の首飾りのように見えるだろう。
しかし、父は、大皿に盛られたチェリーを、極めてまずそうに食べては種を吐(は)き、食べては種を吐き、食べては種を吐き、そうして心の中でブラフみたいに呟くワードゥは、チャイルドゥよりも親がインポータントゥ。