「(笑)」は、使いません。
2005年 02月 05日
(笑)問題
僕はこれまで、対談本(または対談記事)を編集したことはないが、話し手による赤字がかなり入るものだとは聞いていた。
しかし、まさか「(笑)」まで加筆する書き手がいるとはね……
それはさておき、僕自身は「(笑)」という表現が好きではない。
人が使うのは勝手だが、自分が書く文章では、それがどんなにくだけたものだろうと、絶対用いないようにしている。
僕は、できるだけ「ちゃんとした言葉」で表現したいのだ。
たしかに「(笑)」は便利な表現だが、僕はそのニュアンスを、他の言葉を用いて行間に匂わせたい。
文章を書くにあたって、あまりラクはしたくない。
もっとも、それは「言うは易く、行なうは難き」ことだ。
僕だって、文章の中で「(笑)」を使いたいと思うときはある。
(メールやブログのコメントといった、相手あっての文章を書く場合はとくにそうだ)
自分の気持ちを、もらさず言葉で伝えることは難しい。
言葉というものは、思った以上に目の粗い、ザルのようなものである。
思いはどんどん、もれていく。