読者がつくったコピーに、僕ら編集者は勝てるだろうか?
2007年 03月 27日
で、そのブログでこんな試みが。
「宣伝コピー大賞」結果発表です!(よしたにの出版できるかなぁ)
本の帯コピーを、読者から募集しているのだ。
今回、集まったコピーを見て、これは「編集者には、なかなかつけられない」と思った。
というのも、読者のコピーの多くは、みな「感想」に近い。
一方、編集者が作るコピーは、どうしても「宣伝」になる。
*僕はこの本の初版をもっているが、帯のオモテ、いわゆる表1には「累計1500万ヒットの大人気サイトが本になりました」とある。著者の実績をうたうのはいかにも編集者的発想だ
どちらのコピーが、本にとってよい影響を与えるかは、ケースバイケースだろう。
ただ、編集者をずっとやっていると、自分が「読者」的な目線で、すなおな感想をもてなくなっていくことが、だんだん怖くなる。
コピーライティングにかけて、読者よりも編集者のほうが、ある種のうまさに秀でているのは当たり前だ。
でも、そんな僕らが作ったコピーが、読者の共感を得られるかといえば、必ずしもそうではなくて、ときどき迷う。