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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「しかし」と「けれど」が多い僕。

水の流れと身のゆくえというブログに、「接続詞」についての記事があった。

接続詞が大事でした。

たしかに、文章を書くにあたり、「接続詞」の使い方は重要である。
僕自身、著者の原稿に手を入れるときはもちろん、自分で文章を書くときも、この点はとくに意識している。
(ただし、このブログでは、そこまで厳密に考えてはいないが)

ところで、僕の文章には、「しかし」と「けれど」という接続詞がよく登場する。
あるいは、「だけど」「もっとも」「でも」なんて接続詞も多い。

これは、僕が物事を、「批判的」なスタンスで見がちだということの表れだと思う。
この傾向は、昔からずっと続いていて、

「人は○○と言うが、本当は××ではないのか」
「この問題には△△であると同時に、◇◇の側面もあるんじゃないか」

という論法を好んで用いている。

人様から見れば、僕はいくぶん天邪鬼で嫌な奴なのかもしれない。
だけど(ほら、さっそく使ってる)、どうせ文章を書いて他人の眼にさらすなら、みんなと同じことを言ってもしかたがないのではとも思う。
それが先人や他人への否定であれ、肯定であれ、何かしらのプラスアルファがある文章を書きたいものだ。

話は急激に飛躍するが、これはプロの書き手の方にも言いたいことである。

どこかで見たことがあるような話を、自分流に「書き下して」一冊上がりというのは、あまりにも安直だ。
たとえ、先人を超えることができなくとも、本の価格に見合ったプラスアルファのネタが何本かほしい。

ビジネス書を読んだり作ったりしていると、そんな当たり前のことが、なかなか当たり前でない現実に気づき、愕然とすることが少なくない。
by aru-henshusha | 2005-02-06 21:23 | 名言・言葉