原稿は受け取るものじゃない、読むものである。
2007年 04月 19日
単発の取材から、連載が生まれる。(『ゆほびか』編集者・西田徹さん)
(中谷彰宏レター)
(引用者注 マキノ出版の西田さんは)原稿を送ると、毎回、感想を送ってくれます。とても基本的なことですが、書き手の方というのは、原稿を書き終わった直後はとても不安なはずです。
第1回は、「いきなり、ウンコネタで、編集部一同、大爆笑。
こういうのが、読みたかったです」。
第2回は、「読者も、私自身も、ぞくぞく、はっとさせられました」。
原稿を送ると、
「ありがとうございました。確かに、受け取りました」
というメールは届きますが、
「私が、大うけでした」と言われるほうが、はるかに書いた人間が
うれしいです。
自分が書いた原稿は面白いのか?
編集者がイメージしたものとズレていないか?
悪いとしたらどこが悪いのか?
そんな不安でいっぱいの著者を安心させるためにも、
「原稿、受け取りました」
で済ますのではなく、
「原稿、ここが面白かったです(よかったです、勉強になります……)」
というレスポンスは必須でしょう。
とはいえ、こちらも頂いた原稿を、即読める環境に常にいるとも限りません。
次善の策として「今日中に読みます」とか「夜には感想を送ります」とか、気にかけてますオーラを見せることが大事なのかなと……
(ここら辺の作法は人それぞれかもしれませんが)