仕事が劇的に速くなる、たった1つの方法。
2007年 04月 21日
それゆえ、「どうすれば、もっと仕事が速くなるのか」という問いが常に頭の中にあったのだけど、最近ようやく1つの答えが見えてきた。
それは、仕事が速くなるためには、
「考える(あるいは迷う、悩む)時間をとにかく減らす」
ということである。
他にもそういう仕事はあるだろうけど、「編集」という仕事はとくに、考えている時間が占める割合が高いものだ。
企画を考える、本のタイトルを考える、カバーのデザインを考える、本文のレイアウトを考える、各章・項目の見出しを考える……
へたをすると、1日の大半が「作業」よりも「思考」で占められる日だってある。
だからこそ、この「思考」の時間を減らせば、個々の作業のスピードを速める(といっても高が知れているけど)よりも、使える時間が劇的に増える。
と、サラっと書いてはみたけれど、「思考」の時間を減らすのも、なかなか難しい。
考える時間を圧縮しつつ、数々の選択肢・可能性の中から、「正しい」と思われる答えを選び取るのは大変である。
それでも、「ああでもない、こうでもない」と迷ってやるべき仕事の方向性がいつまでも決まらないよりは、違うと思った選択肢は思い切って捨て、とりあえずの方針を決めて動き、方向性がずれていると感じたつど、修正を重ねる。
このやり方のほうが、結果として、より短時間で質としては同程度の仕事ができるのではないか、という結論に僕は思いいたった。
中には、ぎりぎりまで粘って考えたほうがよりいい仕事(アウトプット)ができる、という人もいるだろうし、そういうスタイルを否定する気もない。
ただ、そのやり方では、大量の仕事をとにかく短時間でこなさなければいけない、という場面に遭遇したら対応しきれないだろう。
ここに書いたことは、あくまで僕がいまの仕事の中で導き出したものだから、万人向けかはわからない(仕事の内容によって、だいぶ違うはずだ)。
とはいえ、同じようなことは、たぶん何度もビジネス書などの中で語られてきただろうし、一定の効果はあると思う。
最後に、参考までに、ある経営者の言葉を引用しておこう。
グリーの田中社長:
「とにかく意思決定は、決定に至るプロセスさえ間違ってなければ、出来るだけ早く結論を出して即実行することが大事なんです。仮にそれで失敗しても、またそこからやり直せばいいだけですからね」(「仕事が速くなる」技術)