本を汚して読む人、まったく汚さないで読む人。
2007年 04月 22日
中谷本は、汚しながら、読もう。(中谷彰宏レター)
講演のあと、「サインしてください」と差し出された本が、世の中には、本を必ず汚して読むという人もいれば、絶対に汚さないで読むと人もいるかと思います。
ぼろぼろになっていたりすると、感激します。
わざとぼろぼろになったのではなくて、
丁寧に読んでいたけど、ぼろぼろになったというのが、
わかるのです。
本の中には、書き込みや、線や、矢印や、グリグリや
いろんなチャートが、書き込まれています。
中谷本は、きれいに読まなくても、大丈夫です。
どんどん汚しながら、読んでください。
(中略)
それが、正しい読み方なのです。
で、僕自身は、本によって「汚す」か「汚さない」かを選択しています。
上の記事で中谷さんが書いている著者の心理は、編集者として、正直「お見通し」なんですよね。
だから僕は、(いやらしいようですが)著者に企画を頼むときは、できるだけ「汚した本」を持っていきます。
本文の重要だと思うところには線を引き、質問・疑問があるところには付箋をはり、それでも足りないと思えば数ページは折っておく。
こうすることで、著者に対して、僕はあなたの本を存分に読み込んでますよとアピールするわけです。
(注 読んだふりではなくて、実際、ちゃんと読んでますので、誤解なきよう)
一方で、自分が普段「趣味」として読んでいる本は、めったなことでは汚しません。
たまに、このフレーズは覚えておきたいと思うことがあれば、その場で携帯やパソコンにメモします。
ちなみに、一編集者としても、自分がつくった本を汚しながら読んでくれる読者に会ったら、相当うれしいと思います。
とはいえ、「正しい本の読み方」なんて、人の数だけあると思っていますがね……