紀伊国屋新宿南店の品揃えが独特だとしたら、それはお店と営業の努力の賜物じゃないの?
2007年 07月 11日
なぜ新宿紀伊國屋の店員はつまらなそうなのか(シロクマ日報)
紀伊國屋新宿南店の品揃えは一種独特です。他店では決して平積みされないような本が平積みされていたり、意外な本が意外な場所に置いてあったり(例を挙げると問題があるので、実名は出しませんが)。上層部から「この本を売れ!」という指示のもとに動いている、というような印象を受けます。まぁそれも組織運営の一つですが、仮にそうだとすれば、店員さんがつまらなそうな顔をしているのも当然でしょう。僕も業界に入って以来、編集プロパーの人間なので、書店と書店営業に関しては恥ずかしいほど無知な人間です。
だから、自信を持って違うとは言いませんが、この指摘って何か変じゃありません?
僕自身、新宿南店のビジネス書売り場で「意外な本が意外な場所に置いてあった」のを見たことがあります。
少し詳しく書くと、ほかの書店ではそれほどいい位置に置かれてなかったある本が、新宿南店ではレジのそば、かなり目立つ位置に置かれていたんですよ。
最初見たときは、正直、「この本、そこまでプッシュするような本なのかな~」と思いました。
でも、あとで紀伊国屋の売上げデータベースを見ると、その本が新宿南店で飛ぶように売れているんです。
僕はそのとき、この本を出している出版社の営業の方や新宿南店の書店員さん(あるいはその両者)が、
「この本は内容はよくできているし、もっと人の目に触れるところに置きさえすれば、必ず売れるはずだ」
という目算のもとに、その場所で仕掛けたのかなぁというふうに、理解したんですね。
で、そういうことをするのが、多分、書店員さんや書店営業の方の大事な仕事の一部なのだろうと。
もしも、各社営業の方なり各書店員の方がこのブログを見てくださっていたら、はなはだ初歩のことでしょうが、この件についてコメントいただけると嬉しいです。
自分の業界のことだからこそ、改めてちゃんと勉強したいと思いますので。
*もうしわけない、紀伊國屋というのが正式の表記ですよね……
業界の端くれとして、本当にお恥ずかしい……