分厚い本は「力作」、変な本は「問題作」、話題になってなくても「話題作」。
2007年 08月 08日
【HR】 世界を震撼させた驚異の一日とは!(MORI LOG ACADEMY)
TVのコマーシャルなどに多いのだが、「どれだけ安くなるかご存じですか?」というような「投げかけるだけの」キャッチコピィが多くなった、と思う。コマーシャルを最後まで見ていても、どれだけ安くなるのかはわからない。最後まで見させるために謎を投げかけているのかもしれない。これは、小説でいうと、オビに「これこそ空前の大トリックか?」みたいなふうに書くようなもので、中身を読んでみたら、「いいえ、違います」ということがわかる仕組みであってもアンフェアではない。「?」があったじゃないか、と週刊誌の見出しみたいなものだと言い訳できる。これと似ている。ビジネス書で言えば「初めて明かす」とか「必ず儲かる」、「ビジネスパーソン必読!」なんてのも具体性のないコピーでしょうか。
(中略)
小説のオビでいくと、分厚い場合は「力作」、もっと分厚いと「超大作」、ちょっと変なときは「問題作」、もう少し変なときは「異色作」となる。「話題作」というのは、どこで話題になっているのか。本が出るまえに話題になるのは、つまり編集部のことだろうか。それとも、作品に関係のないことが話題になったのだろうか。
理想論かもしれませんが、「他の本とは取り替えようのないコピー」をつけたいものですね……