本のタイトルをつけるのに悩んだら、この一言を思い出せ!
2007年 09月 13日
「ミリオンセラー『病気にならない生き方』。その本作りの秘密とは?」の講演でこれ、編集者じゃない人からしたら、何の変哲もない一言かもしれないけれど、本当はすごい大事な言葉だと思う。
ゲストは、株式会社サンマーク出版の高橋朋宏編集長です。
(中略)
著者新谷弘実さんと高橋編集長との出会いは、『加速成功』の著者である道幸先生の紹介です。
6日間の取材で、3日めに「ミラクルエンザイムが寿命を決める」という話を聞いて、本のベクトルが見えたそうです。
タイトルは最後まで難航して、植木社長から、「この本は一言で言うとなんなのか?」と問われ、「病気にならない生き方」と応え、それがそのままタイトルなったとのこと。
編集者って、基本的には「タイトル命!」の人種。
もちろん、内容だって大事だけど、本は手にとってもらわなければ、その内容のよさに気づいてもらえない。
だから、タイトルづけ(加えて、帯などのコピー作り、カバーデザイン)では、かなり考える。
でも、この「考える」ってのが曲者で、考えすぎるとおかしくなる。
こういう言葉なら読者に刺さるとか、こういう本が流行っているから乗っかろうとか、手にとらせるためにあえてわかりにくいタイトルをつけようとか……
そんなことを考えているうちに、なんかチグハグになったり、ゴテゴテになったりしてしまう。
この世界では、「シンプル・イズ・ベスト」が唯一のルールだとは限らない。
けれど、迷ったときこそ、思い切ってシンプルに、原点に戻ってタイトルをつけたほうがいいのかもしれない。
余談だけど、僕がビジネス書の世界に入って、自分が担当した中で一番売れた本は、とてつもなくシンプルなタイトル。
多分、普通の人でも、ちょっと考えればすぐに浮かぶようなタイトル。
だけど、だからこそ、どの本よりも「伝達力」があったように思えて仕方がない。