「動物チラリズム」で再確認した、<名づけ力>の大切さ。
2007年 09月 26日

動物チラリズム(カメラ目線動物写真ブログ)
というブログが書籍化された。
動物チラリズム―趣味は人間観察ですけど…?
リンク先を見ていただくとわかるけど、動物を「カメラ目線」で撮影することをテーマにしたブログ(および本)である。
遅ればせながら僕も本を読んだのだけど、なかなか面白い。
でも、個人的には、「カメラ目線の動物の写真」が面白いというより、その写真に添えられたコメントが面白いのだ。
たとえば、なぜか箱に入っているヤギをとったこの写真。
ヤギ(福岡県大牟田市動物園)
ヤギのポーズポーズにコメントがついてないとしたら、その面白さは半減すると思う。
このコメントによる面白さの底上げを、僕は<名づけ力>と呼びたい。
(いや、べつに「見立て力」でも「コメント力」でもいいのだけど)
タイトル、見出し、キャプションを駆使して、もっともっと面白くしようとする力。
この力って、つくづく編集者には必要だな~と思う。
別に素材(写真だったり文章だったり)の「味」をごまかすためではなく、
それをより引き出すために、日々、面白く、新しい「名」をつけるのが、
僕らの仕事の大事な一部だと思う。