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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

機械に、文章の何がわかる?

まずはplurablogさんの、この記事を読んでいただきたい。

論文をコンピュータで採点しても良いのか

入試で出題される小論文を、コンピュータで自動採点する試みが、大学入試センターの研究者のもとで進んでいるらしい。
こういう動きがあるのは、「小論文は評価が難しく、複数の採点で判定するなど時間、労力の両面で大学側の負担が重い」 といった現状を受けてのことと思われる。

しかし、人間が書いた文章をコンピュータに採点してもらうとはね。
大学側の事情等もわからないではないが、個人的には、とても屈辱的なんですけれど。

今後、このシステムが導入されたら、当然、コンピュータの求める「名文(論理的な文章)」とやらを目指して練習する学生が増えるでしょう。
ようは、出題者が求める一つの正解目指して答えを記述するのだから、本質的にはマークシートと変わらないのでは?
だったら、わざわざ何百字も書かせる必要ないじゃん。

コンピュータに小論文を採点させるなんて、ナンセンスのきわみである。

さて、ここまでの文章を、その自動採点システムjessで採点してみた。
(質問文の欄には「あなたは、コンピュータが小論文を採点することについて、どう思いますか?」と入れた)

修辞 3.6 ( 5 )
文が総じて(平均的に)少し長いです。
漢字の使用がやや少ないように見受けられます。
語彙の多様性がやや不足しています。
受動態の文が全体の分量に比べて多いように見受けられます。
論理 1.5 ( 2 )
議論の掘り下げがやや不十分であるように見受けられます。
内容 1.2 ( 3 )
質問文との関係が希薄であるように見受けられます。
分量過少による減点 -3.1
全体の分量が記号を除き600字以内とやや少ないです。
最終得点 3.2 ( 10 )

議論の掘り下げについてはおっしゃるとおりですが(もともと掘り下げる気もないけれど)、文が長いとか、受動態の文が多いってのは減点対象になるのかね?
また、漢字や語彙が多ければ、もっと点数がアップするわけ?
それがいい小論文の条件だと言われても、僕にはどうも納得しかねる。

いやはや、こんな機械に点数つけられるとしたら、学生たちも大変ですなぁ。

追記
秋沙のココログ既知ログによると、他にも文章の解析評価システムはいろいろあるみたいです。

小論文採点システム、大学入試センターが研究試作
by aru-henshusha | 2005-02-16 16:50 | 事件・ニュース