本の企画が通らない人は、「なぜダメなのか?」をしつこいぐらい聞きなさい。
2007年 11月 26日
【出版戦略】「こんな企画ならあなたも本が出せる」吉木稔朗(マインドマップ的読書感想文)
●企画書を書いたら突撃する僕たち編集者が「持ち込み原稿(企画)」を断るには、一作一作それなりの理由があります。
⇒企画書を1枚書いて、これで企画が通ると思ったら大間違い
⇒1社に断られたら、なぜいけないのか、どこがまずいのかを担当編集者にもよく聞いて、書き直して別の会社に持っていく
⇒本を出すとき、一番大切なことは、このあきらめないことといってよいぐらい
企画テーマ自体に問題がある、テーマはいいが目次に魅力がない、著者の経歴とテーマがマッチしていない、自社のラインナップを考えると今すぐにこのテーマでは出せない……
それらの理由を明確に言うかどうかは、多分、編集者のタイプによって違うでしょう。
僕は「ここがダメだからダメ」とハッキリ言うほうですが、人によっては「いやぁ、うちでは難しいですねぇ」の一言で済ませているかもしれません。
ただ、たとえ、そういうタイプの人間が対応したとしても、「なぜダメなのか?」を聞けば、何かしらの答えが返ってくるでしょう。
そこを補強して(理由によっては一から直さなければいけませんが)、また違った出版社に持ち込めばいいのです。
ちなみに、なぜ同じところに持ち込んではいけないのか?
一つは、編集者も人間ですから、モノになるかどうかわからない企画にいつまでも付き合ってくれる人が少ないということ。
そして、いくつかの出版社に持ち込んで、違う視点のダメ出しを受けたり、複数の編集者の目に触れたほうが、企画が通りやすいということが挙げられるでしょう。
むろん、自分はどうしてもこのテーマをこういう構成でしか書きたくないんだ、という人は同じ企画を通るまで持ち込めばいいと思います
ただ、餅は餅屋という言葉もありますしねぇ。