あらすじ本は、何のために存在するのか?
2005年 02月 19日
この分野のパイオニアは中経出版だろう。
現時点ですでに8冊も出している。
(「あらすじで読む日本の名著No.1~3」、 「あらすじで読む世界の名著No.1~3」、「あらすじで読む古典落語の名作」、「あらすじで読む日本の古典」)
(注 楽書館=中経の子会社で自費出版系出版社、で出したものも含む)
いわゆる名作文学のダイジェストが主である。
また最近では、他の会社も同じタイトルを使用して、違う分野の「あらすじ本」を出している。
(写真の『あらすじで読む 世界のビジネス名著』もその一冊)
けれど、こういう「あらすじ本」って、一体どういう人が、どんな目的で読んでいるんだろう。
これらの「あらすじ本」をブックガイドとして、のちに気になった本を読んでみるというならいい。
だが、これらの本で「あらすじ」だけを読んで、それですべてをわかったつもりになられるとしたら、嫌だなぁ。
「あらすじ本」は、あくまでそれ以降の読書の「入口」であって、「出口」ではない気がする。
まあ、これは僕の希望だけれど。