開高健がしみじみ語った、「魚と女はそっくりだ」説。
2008年 01月 22日

昔あった「面白半分」というサブカル?雑誌の発行人が書いた、
『「面白半分」の作家たち』
という本に収められていた、開高健の言葉を拾ってみました。
「なんで魚に似てるのよ!」と怒る前に、とりあえず一読を。
「サトー君(引用者注 著者のこと)。魚と女はそっくりである。魚も女も針に掛かったときのあのぐぐっとくるアタリとヒキがなんともいえない。興奮する。そして一生懸命やりとりし、リールを力いっぱい巻いて、なんとか引き寄せる。タモで掬うと、美しい裸身をさらしてくれる。ここまでは同じや。しかしここからあとが決定的に違う。魚は美しい裸身を見せながら静かに死んでくれるが、女はそこからすったもんだが始まる。ホントに困ったもんや」(同書98ページより)ずいぶんな言葉ですが、当時、開高には「ややこしい女性関係」があったとかで、ついつい、こういう発言になってしまったのかも。
しかし、こんなことを言っていると、それこそ「男は釣った魚に餌をやらない」というブーイングが出そうですな……
なお、僕は多忙で、最近では「釣堀(どこだよ)」すら行っていないです……