わいせつか、暴行か、強姦か。
2005年 02月 23日
23日、インターネットを通じて知り合った小学6年の女児にわいせつな行為をしたなどとして、わいせつ目的誘拐と強姦の疑いで、札幌・中央署が北海道大3年生を逮捕したというこのニュース。
じつは各新聞の見出しがだいぶ異なっている。
小6女児にわいせつ行為、北大生逮捕・ネットで知り合う(日経新聞)
小6に乱暴、北大生を誘拐容疑で逮捕(読売新聞)
小6女児を誘拐し強姦、容疑の大学生を逮捕 札幌(朝日新聞)
もちろん、3紙とも伝える事実は同じである。
「わいせつ行為」も「乱暴」も「強姦」をさすことは明らかだ。
しかし、僕はこのニュースを朝日の報道で知ったのだけど、いきなり「強姦」という言葉が目に飛び込んでくるとドキッした。
この言葉によって、心の中に、ザラっとしたものをねじりこまれるような感覚を覚える。
べつに、事実をオブラートにくるむことがいいとは思わない。
だけど、一糸まとわぬ事実を伝えることが必ずしも「正解」かどうかは、僕にもよくわからない。
明日、各家庭に届く朝日新聞も、この見出しでいくのだろうか。
言葉はときに、暴力より暴力的である。