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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

編集者は、流行に敏感か?

和論と書いて「わろん」と読む。さんの記事に触発され、こんな問いかけをしてみた。

で、結論から言うと、流行に敏感でない人が意外に多い。
(とくに、書籍の編集者は)

編集者というと、世間の流行をしっかり追っかけているイメージをもたれるかもしれないが、案外そうでもない。
むしろ、世間より半歩後に、**って話題らしいね、なんて話をしていることも少なくない。

なぜそういうことが起きるのかは一概には言えないが、理由の一つに、情報源の問題があると思う。

編集者は、所属する会社・ジャンルにもよるが、かなり忙しい日々を送っている。
そのため各種の情報を、雑誌や新聞といったメディアから、受動的に受け取ることが多い。

けれど、流行というものは、メディアにとりあげられた時点で、すでに腐りかけている
場合がある。

たとえば、あるファッションが、渋谷で流行しているとする。
渋谷へ遊びに行く人には、それが嫌でも目に入る。
しかし、自宅と神保町(一例)を往復する毎日の編集者には、その現象はわからない。

そのうち、渋谷でこんなファッションが流行っているらしいということを、TVが取り上げる。
そのTVを見た雑誌の編集者が、特集を組む。
その特集に影響を受けた新聞の学芸部の方々が、ちょろっと記事を書く。
それを会社で読んだ書籍編集者が、フムフムとうなずく。

まあ、これは大げさな例だが、これに近いことは結構起きているように感じる。

自分の担当ジャンルの情報には強くても、世間の流行に疎い編集者は散見される。
編集者とは、情報の風上にいるようで、じつはその風下にいる生き物かもしれない。
by aru-henshusha | 2005-03-02 01:39 | 本・出版