編集者を苦しめる、「即返」の悪夢。
2005年 03月 03日
最初、1%の間違いかと思いましたよ。
だって、まだ1週間も経ってないんですよ。
なのに、(その取次経由で市場に出た)1割が返品されてしまっているんですもの。
どうも、これがウワサに聞く「即返」というやつらしいです。
「即返」とは、「即・返品」のことで、配本された本を書店に並べもしないで返すこと。
こういう現象が起きる理由は色々あるようですが、僕も不勉強ですので、「新刊発行点数が多い昨今、売れるのに時間がかかりそうな本は置かれない」という教科書通りの説明をしておきます。
自分が作った本が売れないのは編集者としてもちろん辛いですが、作った本が並べてもらえることさえないのは、もっと辛いですね。
幸い?その本は、僕の担当ではありませんでしたが、担当編集者が連日深夜まで作業していたのを知っているので、自分も心苦しいです。
もちろん、書店には書店の言い分があるので、一方的に責める気はないのですが……
追記
ひそかに愛読している出版屋の仕事に、返本について詳しく書かれています。
恐怖の返本