『質問会議』を読み終わって、思わず浮かんだ2つの質問。
2008年 10月 16日

『質問会議』
「なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?」
とサブタイトルにあるように、少し変わった会議の技法を紹介している一冊です。
うちの会社はダラダラとした「意見会議」が多いので、思わず読みふけってしまいました。
「質問会議」の流れをざっと書くと、会議のメンバー全員で、<質問→回答><質問→回答>のステップを繰り返すうちに、議題が内包する「真の問題」があぶりだされ、それを参加者全員の問題ととらえなおし、最終的にはその問題を解決するための行動計画が決定されるというものです。
ぼんやりとした問題定義に対し、さらにぼんやりとした意見が出て、けっきょく何も建設的な提案がなされないという「ダメ会議」と違って、しっかりした行動につながるのがこのノウハウの利点でしょう。
また、「質問会議」には「振り返り」の時間があり、ここで会議自体の内容を再考することで参加者の思考力、問題解決能力が鍛えられるというメリットもあります。
というわけで、ここに書かれているノウハウ自体は、僕はかなり「使える」と思ったんですよね。
と、めずらしく絶賛モードで終了、といかないのが当ブログの悪い(いや、よい?)ところ。
僕は本書の内容にはそれほど疑問を抱かなかったのですが、むしろ、その体裁が気になってしかたないのです。
この本を読み終わったあと(いや、正確には、読む前からウスウス感じていたのですが)、僕は2つの質問を作り手の方にしたくなりました。
①なぜ、この本の大きさはA5判なのか?
②なぜ、この本の定価は1200円(税別)なのか?
①から説明しますが、画面ではわかりにくいでしょうが、この本はA5判というサイズです。
一般的な単行本の四六判よりも大きいサイズなんですよね。
(参考→本のサイズ(判型)と本の種類)
でも、本を読む限り、A5判という大きさにする必要を感じないんですよ。
若干情報量の多い表が1~2点ありましたが、それらも四六判で表現できないレベルではないはず。
この内容であれば、A5判よりはかさばらない四六判で出したほうが、読者もより手にとりやすいと思うんです。
②は、①とも関連するんですが、A5判という図体のデカさのわりには、ビジネス書としては比較的安価な1200円(税別)という値段づけ。
だったら、ますます四六判・1200円で、<ライトなつくり>をアピールすればいいのでは?
サイズと値段の関係が、どうもアンバランスに感じるんですよね。
まあ、作り手には作り手の「正解」があったのでしょうから、これ以上はツッコミません。
ただ、言いたい放題言ったついでに自分なりの「正解」を書いておくと、この本は質問会議の事例をさらに1~2本追加、ページ数を増やして、四六判・200ページ・1400円~1500円という体裁でもアリだったように思えます。
関係者の方が、この体裁に込められた意図をご存知でしたら、「答え合わせ」もかねてコッソリ教えていただければ幸いです。
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