
クチコミの技術
ついに増刷もかかったらしい。
おかげさまで販売好調な『クチコミの技術』の増刷が決まりました!
僕もようやく読了したので、感想(というか、メモ書き程度だけど)記事をアップしようと思う。
この本は、タイトルどおり、ネット(特にブログ)上で、「クチコミを起こす技術」について書かれたものだ。
それも、実際にネット上のクチコミで話題になった事例を豊富に紹介しているので、非常に実践的である(あ、いかにもビジネス書編集者っぽい感想)。
でも、僕がこの本で一番印象に残った部分は、じつは、ちょっと違うところなのだ。
それは、むしろ「クチコミ」以前の心構えみたいなもの。
ちょっと考えればわかることですが、商品やサービスが“いいもの”でないとクチコミは起こりません。自分が買ったり試したりしたものを「誰かに伝えたい」と思わなければ、そもそもクチコミは起こらないからです。そして、商品やサービスについてエントリーが書かれても、それを見た人が「これは面白いから誰かに伝えよう」とか「自分も買って使ってみようかな」といった行動を起こさなければ意味がありません。ここに引用したことは、とても「当たり前」のことだと思う。
(中略)
“いいもの”ではないものに対して、無理やりクチコミを起こすことはできないのです。
(同書167ページより)
でも、同時に「当たり前」すぎて、ときに忘れてしまうことでもある。
出版業界でも、本を売るために色々な「仕掛け」がされている。
この本で書かれているような、(ある意味)地道なクチコミで話題にすることもあれば、ネット書店のランキングをジャックするようなやり方もあるし、リアル書店で多面展開をしてもらうような古典的な手法もある。
でも、どんな方法で仕掛けても、その本の「中身」以上に売れることは、それほどない。
一時話題になったところで、“いいもの”でなければ、その勢いは続かない。
本当に当たり前の話だけど、まずは“いいもの”ありきなのだ。
どんな商品でもバカ売れするような、「魔法の仕掛け」を僕は知らない。
この本だって、“いいもの”だから、僕は今回、紹介した。
(大げさに言えば)僕には、このブログの読者に対する責任があって、つまらないものを紹介したら、それはこのブログの信頼性自体にもかかわるから。
(もちろん、僕が“いいもの”と思ったものが、多くの読者の共感を得られるとは限らないけど)
そんなわけで、いつのまにか自分まで「クチコミの輪」に参加してしまったようだけど、それだけのパワーを持った一冊である。
(メルマガ:コンサル出版フォーラム 経営コンサルタント探しの「経営堂」)
<編集長A>
中年男、昔ならすでに初老、ひょっとしたら社長になれるかもしれないが、最近やや勢いに欠けるところあり。老眼も進んできたし、いつまでも現場じゃないなと思い始めている取締役編集長。
本多(以下ほ):どうも、久しぶりですね。今日は素朴な疑問から
お聞きしたいと思います。まず、疑問その一
「編集長って偉いの?」
A:「自分で自分のことを偉いって言うやつは普通いないだろ。
まあ、いいでしょう。一般論で言って雑誌の編集長はけっこ
う偉いが単行本の編集長はそれほどでもない。後は本多お前
が説明しろ」
ほ:はい。雑誌の編集長は自分の意思で雑誌の企画すべてを決め
られる。いわば雑誌における社長みたいなもの(広告は別)。単
行本の実務は、各編集者の単独行動が多いので、編集長は
全体の進行とか人事考課とか、一般企業の課長みたいなも
の、 ということでいいですか。
A:「課長といわれると役員の俺としては面白くないが、まあ、そ
んなところか。雑誌の編集長は企画決定の権限があるが、
単行本の企画は編集長決済ではできない。
大抵、社長以下営業部長も含めて幹部の総意で決めるのが
普通だ。超大手でも企画会議に社長が出てくることはあるし、
社長はいなくとも担当役員は必ず出席する。単行本の編集
長は編集部という集団に責任を持つということだわな」
ほ:企画を通す力はないんですか。
A:「どんな企画でも通せる人っていったら社長しかいないだろう
な。でも、まあ、実績があったから何とか編集長に収まってい
るわけで、俺が首を賭けて主張すれば多分その企画は通るだろ
う。失敗したときのことを考えるとそんなことする気にならな
いけど」
出版業界以外の方が、「編集長」という存在にどういうイメージを抱いているのかはわかりません。
しかし、少なくとも、書籍(編集部)の「編集長」については、上に引用したように、絶大な権力があるわけではないことが多いと思います。
もっと言えば、出版社も普通の会社組織ですから、基本的には、
「企画書書いて→会議にかけて→(稟議書回って)決裁が下りる」
という工程で動いています。
なんで、モノによっては根回しが必要だったり、「政治的な理由」が決裁に影響したりということも。
僕の場合、そういうのが苦手なんでこの業界を選んだところもあるんですが、どこに行っても、会社は会社ですよね……(もちろん、会社の規模・環境で例外はあるでしょうが)
つい注意したくなる新入社員の行動ランキング(goo ランキング)
1 無断欠勤する
2 休憩時間を平気でオーバーする
3 電話に出ない・気付かない
4 挨拶をしない
5 軽薄な言葉遣い
6 会議中に携帯電話をOFFにしていない
7 遅刻する
8 ギリギリに出社する
9 繁忙期に休暇を取る
10 仕事中の私語が多い
11 社内の情報を外で話す
12 仕事中に私物の携帯電話をいじる
13 敬語が使い分けられていない
14 飲み会の翌日に遅刻・休む
15 ミスの言い訳をする
16 清潔感のない身なり
17 携帯電話をマナーモードにしていない
18 メモを取らない
19 仕事に関係ないサイトを見ている
20 自分の席でうとうとしている
*以下、30位まで
いや、上のランキング、仕事中の携帯がらみの項目がけっこうあるじゃないですか。
でも、僕は普段、会社でも普通に携帯に出てるんですよねぇ(常にマナーモードですが)。
だって、著者から急ぎの電話が入ったらすぐ対応しなきゃいけないし、携帯メールで用件を送ってくるライターには、そのままメールで返すほうが自然だし。
周りの人間も同様なので、うちの会社は会議中でもなければ、携帯を使うのは全然OKなんです。
でも、いわゆる一般企業では、仕事中の携帯はNGのところが多いのでしょう。
普通は昼休みとかに、隠れて電話するんだよなぁ。
(参考:仕事中の携帯電話)
出版社も基本は普通の会社には変わりないのですが、こういうとき、世間とのずれを感じます。
Q.同棲のメリットだと思う点について
・結婚前に相手の性格や相性を見極められる
・互いの生活が忙しくても、顔を見る機会が増やせる
・好きな人といつも一緒にいられる
・家賃や食費などの、ひとり暮らしでは余分にかかる出費を抑えられる
・デート代や電話代などを節約できる
・ひとり暮らしの寂しさがなくなる
・家事を分担できる
・ひとりの時よりも良い条件の部屋に住める
・2人で住んだ方が社会的な信用を得られる
・相手の浮気を防止できる
・その他
*以上、回答数が多い順。詳しくはリンク先へ
というわけで、青字にしたのが、わりと「現実的(打算的?)」だと思われる同棲の理由。
「愛」だけで一緒にいるのが難しいのは、結婚前でも同じようです。
OLが萌えるのは、「白」以外のワイシャツの色?(ダイエット・エステ・美容のオリコンランキング)
◆女性に聞いた、男性のシャツでグッとくる色ランキング
1位 白
2位 水色
3位 ピンク
4位 オフホワイト
5位 青
*6位以降はリンク先をご覧ください
というわけで、定番の「白」が1番人気なのだとか。
なお、自分は寒色好きなので、白青グレー中心で着ていますが、ピンクが着こなせる人はオシャレだと思いますね。
追記:ネクタイについてもランキングが出ました。
OLが好きなネクタイの色、5人に1人は「紺」 ダイエット・エステ・美容のオリコンランキング
浮気されたくないなら…上の記事を(強引に)まとめると、ようは「浮気しそうにない(=モテそうにない?)男と付き合う」のが、女子が浮気されないための、たった1つのルールのような気がします。
・ウソがつけない真面目な人と付き合う
・モテないタイプ、またはモテると自覚していない人と付き合う
・女性と接することが極端に少ない環境にいる人と付き合う
・女性に厳しい人、恋愛ストライクゾーン狭めの人と付き合う
・自分がつねに魅力的であり続ける
・いつも愛情表現を忘れない
・信頼していることを伝え続ける
・いつでも素直に感謝の言葉を伝える
*引用部は2から
まあ、そんな魅力のない男だったらはなから付き合わないし、付き合ってみたら意外とモテたりするかもしれんだろうが、と突っ込まれそうですが。
でも、自分の魅力でつなぎとめるよりも、こちらのほうが確実な方法のような……
2007-03-23-FRI(ほぼ日刊イトイ新聞 -担当編集者は知っている。)
出版社によって、タイトル決定までの過程はさまざまですが、当社の場合、担当者が案を出し、それを社長のAさんと著者に諮(はか)るという、いたってシンプルな流れになっています。『クレーターと巨乳』というタイトルと、『清潔な砂漠』というタイトルのどちらがいいか、正直、僕にはわかりません。
『クレーターと巨乳』の場合、本の全体像が見えはじめ、「そろそろタイトルを決めなければ」という段階になったとき、私には3つほど候補がありました。
この小説集には11の短編が収録されているのですが、そのうち、私から見て特に印象深く思われたタイトルが3本ありました。
「クレーターと巨乳」「馬を追う」「清潔な砂漠」の3本です。
(中略)
実は私自身は、最初、「清潔な砂漠」がイチオシでした。
「『クレーターと巨乳』は、イロモノっぽく思われて、女性に支持されないかも」
「『馬を追う』はちょっとマイナーすぎる印象かなあ」
などと考えたためです。
その点、「清潔な砂漠」は、タイトルからかっちりとしたイメージが拡がり、小説の題名としては、申し分ないように思われました。
ところが、タイトルを検討する打ち合わせの場で、社長のAさんからこんな意見がでました。
「『清潔な砂漠』は、ほかの作家でもありそうなんじゃないの?」
そう言われれば、たしかにそんな気もします。
女性作家の小説にありそうな、ちょっと既視感のあるタイトル‥‥。
その後、「じゃあ藤代冥砂らしい、オリジナリティがあるタイトルは」という話になりまして、数度の打ち合わせのあと、結果的に「クレーターと巨乳」が浮上したのです。
(中略)
著者の藤代さんにこのことを報告すると、最初、ちょっととまどったようでした。
「女性読者の場合、このタイトルだと敬遠されてしまうのでは?」
という感想をお持ちになったのです。
藤代さんの懸念はもっともです。
私自身、最初はそう思ったのですから。
しかし、「抵抗感はないけれど、既視感があるタイトル」と、「敬遠されるかもしれないけれど、藤代さん的な、ユニークなタイトル」を天秤にかけて、最終的に藤代さんに納得していただきました。
*読みやすさを考え、引用文の改行、だいぶいじってます(それでもかなり長文ですが)
オリジナリティという意味では、たしかに『クレーターと巨乳』のほうが優れているでしょう。
いっぽうで、このインパクトが、一部の読者の作品との出会いをかえって阻害しているとしたら、それはあまりよくないことだとも思います。
(それ以前に、「売れるタイトル」が文芸の世界で歓迎されるのか、という問題はありますが)
ちなみに、僕がいるビジネス書の世界では、「どんな著者にも似合うタイトル」が少なくないように感じます。
このタイトル、この内容だったら、他の著者でも書けるだろうなぁ、なんてケースも実際あります。
むろん、そのことがその本の価値をおとしめるわけではなく、同じようなテーマを切り口を変えつつ進化していくのがビジネス書というものなのだろう、と思うのですが。
異性との交際の状況は低調なまま推移
(第13回出生動向基本調査/国立社会保障・人口問題研究所)
「交際している異性はいない」と回答した未婚者は男性52.2%で過半数、女性では44.7%で前回調査よりやや(4.4ポイント)増加して半数弱となり、異性交際の状況はいぜん低調なまま推移している(表2-1)。また、結婚したいと思う交際相手(婚約者+恋人+友人)がいる未婚者(18~34歳)の割合は男性20.5%、女性27.3%で(図2-1)、男性では今回各年齢層でこれまでの減少傾向をやや戻したが、女性では30~34歳でのやや大きな変動を除き、調査間で大きな変化は見られない。まず気になったのが、「友人として交際している異性がいる」という選択肢。
これって 、たんに男友達、女友達のことを指しているんでしょうかねぇ(それとも、セフレとか?)。
そう考えると、これを選んだ男たちの中に、「実質的な彼女」がいない人がいる割合は高いかと。
また、話はズレますが、調査対象の中には「交際している<同性>がいる」場合もあったのではないかと思います。
ま、いずれにせよ、僕自身が「過半数」であることは変わりありませんがね。
多数派バンザイ!(むなしい……)
で、そのブログでこんな試みが。
「宣伝コピー大賞」結果発表です!(よしたにの出版できるかなぁ)
本の帯コピーを、読者から募集しているのだ。
今回、集まったコピーを見て、これは「編集者には、なかなかつけられない」と思った。
というのも、読者のコピーの多くは、みな「感想」に近い。
一方、編集者が作るコピーは、どうしても「宣伝」になる。
*僕はこの本の初版をもっているが、帯のオモテ、いわゆる表1には「累計1500万ヒットの大人気サイトが本になりました」とある。著者の実績をうたうのはいかにも編集者的発想だ
どちらのコピーが、本にとってよい影響を与えるかは、ケースバイケースだろう。
ただ、編集者をずっとやっていると、自分が「読者」的な目線で、すなおな感想をもてなくなっていくことが、だんだん怖くなる。
コピーライティングにかけて、読者よりも編集者のほうが、ある種のうまさに秀でているのは当たり前だ。
でも、そんな僕らが作ったコピーが、読者の共感を得られるかといえば、必ずしもそうではなくて、ときどき迷う。
「伝説語録」の新旗手として注目が集まる長瀬智也(Ameba News)
う~ん、どうでしょう。まだまだ「お塩先生」のレベルには達していないでしょうか……
ただし、
■V6の「MUSIC FOR THE PEOPLE」を「みゅーじっく・ふぉー・ざ・『ぴーぽー』=サイレンさえも音楽に聞こえるぜ!」という歌だと思ってた。というエピソードには、ついクスリとしてしまいましたが。