人気ブログランキング |

ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

<   2007年 04月 ( 60 )   > この月の画像一覧

いや、これはまさしく「部下のかわりに上司が出てきた(そして、しょうもないコメントをした)」のが、問題だと思うんだけど。

まず、炎上の経緯はこちらで確認。

[あじさい日記]コメント欄に文化部長が降臨(俺のターン)

で、件の記事。

いよいよ終章です。(あじさい日記ブログ〜美人編集者のつぶやき)
(cache) いよいよ終章です。*念のためキャッシュも

以下が、突如光臨した片山雅文・文化部長のコメント。
はじめまして。Uの上司です。このブログに書き込みをするべきかずいぶん悩みましたが、今月いっぱいで終了する前に一度はきちんとお答えすべきと考えて、これを書いています。

決して皆さんのご意見を無視していたわけではありません。言いたいことは山ほどありますが、立場上言えないことをご理解ください。

新聞連載とブログの連動という初めての試みにUは懸命に取り組み、がんばりました。Uに対する個人的な中傷や批判はご容赦ください。

当初は読者の皆さんとの対話を意図したブログでしたが、残念ながら途中からは所期の目的からはずれる結果となりました。しかし、Uに書き込みに返答しなくてもいいと指示したのは私です。

内容的にかなり厳しく、回答すれば収拾がつかなくなると判断したからです。もちろん「自分たちは間違っていない」「正しいことを言ったまで」と思われる方も多いと思いますが、立場を変えてご自身がUのポジションになったときのことを考えてみてください。おそらくは、とても1人で対応できる状況ではなかったと思います。

「今頃のこのこ出てきて何じゃ」というお叱りもあるでしょうが、ともかく、全ての責任は文化部長たる私にあります。ただ、いろいろとご指摘いただいた以上に連載小説をめぐっては諸事情があるのも事実です。その辺りをご賢察の上、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

なお、5月1日からは山本一力さんの連載小説「ほうき星」が始まります。人気作家には数年前からカ『予約』を入れないといけないという昨今の状況下、私自身が連載を決めた初めての作家さんです。

江戸・深川を舞台にした女性の一代記ですので、どうぞご期待ください。
赤字で示した部分、とても「部下愛」が感じられる表現だと思う。

けれど、担当者のかわりにいきなり上司が出てきて、

「かわいい部下が頑張ってやったことなんで、まあ、許してくださいよ」

といわれて引き下がる人たちは、もともと熱心にコメントなんて書かないだろう。
(だいたい、取引先の社員がミスしたのと違うんだしさ)


あと、青字の部分からは、

「とにかく、空気を読んでさ。ほら、何となくわかるでしょう? こっちもいろいろ大変なんだってば」

というニオイがプンプンして、やはり取引先でもないかぎり、簡単に意を汲んではくれないと思う。


ちなみに、いいわけの言葉はあっても、謝罪の言葉はないようで……
そこが一番の問題かなぁ。
by aru-henshusha | 2007-04-25 13:16 | ネット・コンピュータ
予備知識はいれず、いきなり採用情報からご覧ください。

採用情報:龍宮社出版株式会社
職種

1.編集 40歳位迄
2.広告営業 40歳位迄
3.フリー記者 55歳位以上
いやぁ、一瞬目を疑いました。

だって「55歳位」かつ「以上」ですよ。なんでそんな「おジーちゃん」(失礼)を募集するのかというと、『Z(ジー)』ってまさしくその年代向けの雑誌なんですね。

Z(ジー)~青二才禁止! 55歳以上限定!!~


ちなみに、この雑誌の読者を粋Z (いきじー) と呼ぶのだとか。
すさまじーセンスです。
by aru-henshusha | 2007-04-25 02:28 | 本・出版
私の恋の終わり方 結果PickUp 01(Yahoo!ビューティー - 恋愛アンケート)

アンケートに答えた女性の年齢で多少順位に違いが出ますが、全体でならすと、以下のようになるのだとか。

  別れのきっかけになった出来事は?
  1位 彼の浮気現場を見てしまった
  2位 大事な約束を仕事などの都合でドタキャンされた
  3位 彼から結婚の意志がないことをハッキリと告げられた
  4位 自分、もしくは彼がこっそりと合コンに参加した
  5位 誕生日や記念日を忘れられた
  6位 自分の浮気現場を見られてしまった
  7位 妊娠してしまい、さらに産むなといわれた

一見軽いと思われる理由から、重い理由まで様々ですね。

ちなみに、似たような内容の質問ですが、こんな調査結果もあります。

  恋が終わると感じるのはどんな時?
  1位 彼以外の人に心ときめいてしまった時
  2位 相手からの連絡回数が減った時
  3位 彼のことを考える回数が減った時
  4位 相手の浮気に感づいた時
  5位 デートに強いマンネリ感を感じるようになった時
  6位 すれ違いでなかなか会えない時
  7位 仕事が順調で、恋より仕事が大切になってしまった時

人の気持ちが移ろいやすいのは、男女問わずでありましょうか……
by aru-henshusha | 2007-04-25 02:18 | 恋愛・男女
【HR】 怒らないとわからない(MORI LOG ACADEMY)
 しかし、最近、出版社の人間とつき合うようになって、怒らないとわかってもらえない人たちが実に多いことに気づいた。修正案やアドバイスとして、指摘しているうちは、彼らには伝わらないみたいだ。たぶん、出版社の人たちは、そういうもの(ちょっとした不具合や苦情)に慣れきってしまっているのだろう。不具合が大きくなれば、そのときに頭を下げて謝れば良い、と軽く考えているようだ。
 予想どおりに悪い事態になったら、僕としては、「切り捨て」に移る。すると、ここでようやく、向こうは、僕が「怒っている」と認識するようだ。僕としては、もう怒ってなどいない。謝ってもらっても、まったく意味がない。筋違いというか、手遅れである。
 そういった事態が本当に多いので、多少はお互いに学習した方が良いかもしれない。
 出版界に10年いて理解したことは、「馬鹿正直に言うことをきいて、約束を守っていても馬鹿を見る」ということだろうか。もっと、作家らしく、締切を破り、約束はドタキャンし、書くよと言って書かない、というふうにしなければ、こちらの話はまともに聞いてもらえない、ということ。極端にいえば、締切を破る方が優遇される世界だ。だから、みんなこんなに締切を破っているのだな、それを交渉手段にしているんだな、と理解した。まさしく「北朝鮮方式」ではないか。しかし、ここにいるかぎりは見習う価値はあるかもしれない。
結論から言えば、僕も「そういう人(編集者、その他業界関係者)はいるのかもしれない」とは思います。

たまに著者の方から相談を受けるのですが、世の中にはホントとんでもない編集者がいて、通常の商習慣では考えられないルール破りを、平気でしでかしていたりします。

そういう場合、「そんな人とガマンして仕事をつづけても結局マイナスですよ。今までかけた時間はムダになるけど、その仕事、その人は切ったほうがいいです」とアドバイスしたこともありました。


けれど、この業界には、必ずしもそういう人間ばかりいるわけではありません。

自分がそうだとは言いませんが、少なくとも、僕がよく知っている(優秀な)編集者の方々は、著者や他の関係者にたいして、みな相当な気配りをされています。

上の例であれば、「ちょっとした不具合」をすぐに修正する、あるいはその不具合が起きる事情をちゃんと説明するはずです。

こういう言い方が適当かどうかはわかりませんが、「いい編集者に当たれば」さほどストレスもなく、いい仕事ができるのは事実です。

その意味で、(上の記事の書き手の)森さんは、これまで「悪い編集者の引き」が強かったのかもしれません。


最後に、僕も「北朝鮮方式」を駆使する著者に会ったことがあるのですが、そういう方と仕事をするとこちらも「麻痺」してしまうのですね。

「ああ、この人はあくまで交渉の<道具>として色々ムリをいってくるんだな。じゃあ、こちらもすべて誠実に対応するのも馬鹿らしいや」

そう思うと、ちょっとやそっとの<脅し>にはビビらなくなる。すると、相手はますます無理難題をふっかける。

そういう悪い循環が、これまで業界の片隅で脈々と続いてきてしまったのかなぁ、という気がしないでもありません。
by aru-henshusha | 2007-04-24 12:46 | 本・出版
びっくり装丁も!? 海外で翻訳されている日本の小説(エキサイトニュース)

この記事で紹介されていた中で、いちばん目を引いたのが三島の『仮面の告白』を翻訳した本の、この表紙。

三島由紀夫の翻訳本のカバーが、かなり熱いぜ!_c0016141_1401914.jpg
Confessions of a Mask (Peter Owen Modern Classics)

う~ん、熱い。

他の本もこんなカバーなのか気になったので、ちょっと調べてみました。
以下、同じような傾向のカバーのものだけピックアップ。
(なお、英語が不得意なので、あえて何の翻訳かは書きません……)


三島由紀夫の翻訳本のカバーが、かなり熱いぜ!_c0016141_1415329.jpg
Patriotism

三島由紀夫の翻訳本のカバーが、かなり熱いぜ!_c0016141_14125469.jpg
Sun & Steel (Japan's Modern Writers)

(参考)他者が書いた三島の伝記とか評論?

三島由紀夫の翻訳本のカバーが、かなり熱いぜ!_c0016141_14205687.jpg
Deadly Dialectics: Sex, Violence, and Nihilism in the World of Yukio Mishima

三島由紀夫の翻訳本のカバーが、かなり熱いぜ!_c0016141_1422079.jpg
The Life and Death of Yukio Mishima


もちろん、もっと普通のカバーの本もありますので、ご心配なく。

三島由紀夫の翻訳本のカバーが、かなり熱いぜ!_c0016141_14283716.jpg
Spring Snow (The Sea of Fertility)
*これは僕でもわかります。『春の雪』の翻訳ですね
タグ:
by aru-henshusha | 2007-04-23 14:30 | 本・出版
家で仕事をしているときなど、あの大声には相当イライラするものですが。

選挙カーでの名前連呼は効果あり?(Yahoo!ニュース)

上のアンケートですが、73%の人が(選挙カーでの名前連呼は)「逆効果」だと答えています。

かといって、まったく名前を言わない戦術を採用したら、名前を覚えてもらえないリスクが高そうですから、この結果を見たところで、これからの選挙も「連呼派」の候補者は減らないんでしょうねぇ……

もっと静かな選挙戦のアイデアって、ないものでしょうか?
by aru-henshusha | 2007-04-23 03:10 | 政治
4月17日  「ミリオンセラーの新書」(TBS「News Bird」)
日本で最初のミリオンセラーは「実用書」です。
戦後のベストセラーとなった「日米会話手帳」は1945年にわずか3ヶ月ほどで360万部を売り上げました。
本というより薄い冊子で、今の新書とはまったく違いますが、手軽なサイズの実用書としては今の新書の先駆け的存在といえるかもしれません。

企画をたてたのは誠文堂新光社の創業者・小川菊松氏。なかなかのアイデアマンで、8月15日にラジオで終戦を知り、即座に「これから英語の時代が来る!」と本の出版を考えついたといいます。
僕は終戦時には生まれていないので、当時、人々がどのような思いで終戦を迎えたのかは、想像することしかできません。

しかし、この小川氏のように、終戦直後に(敵の言語であった)英語の本を出そうと、頭を切り替えられた人は少なかったのではないかと思います。

そして、このアイデアを裏打ちしたのは、彼の「時代の流れを読む力」なんでしょう。
この能力は、時が流れに流れた今の出版界においても重要であると思います。


ちなみに、小川社長、この成功に必ずしも満足していなかったようで。
しかし、当時、紙の価格は鰻登り。「『日米会話手帳』に使った紙をそのまま持っていたら、大儲けできたのに」と菊松は大いに後悔したと伝えられる。
クリック20世紀
編集者というより、根っからの商人ですなぁ。
タグ:
by aru-henshusha | 2007-04-23 02:53 | 本・出版
最近、中谷さんをネタ元にすることが多いのですが、決してファンというわけではないのです……。ま、それはさておき。

中谷本は、汚しながら、読もう。(中谷彰宏レター)
講演のあと、「サインしてください」と差し出された本が、
ぼろぼろになっていたりすると、感激します。
わざとぼろぼろになったのではなくて、
丁寧に読んでいたけど、ぼろぼろになったというのが、
わかるのです。
本の中には、書き込みや、線や、矢印や、グリグリや
いろんなチャートが、書き込まれています。
中谷本は、きれいに読まなくても、大丈夫です。
どんどん汚しながら、読んでください。

(中略)
それが、正しい読み方なのです。
世の中には、本を必ず汚して読むという人もいれば、絶対に汚さないで読むと人もいるかと思います。

で、僕自身は、本によって「汚す」か「汚さない」かを選択しています。

上の記事で中谷さんが書いている著者の心理は、編集者として、正直「お見通し」なんですよね。
だから僕は、(いやらしいようですが)著者に企画を頼むときは、できるだけ「汚した本」を持っていきます。

本文の重要だと思うところには線を引き、質問・疑問があるところには付箋をはり、それでも足りないと思えば数ページは折っておく。

こうすることで、著者に対して、僕はあなたの本を存分に読み込んでますよとアピールするわけです。
(注 読んだふりではなくて、実際、ちゃんと読んでますので、誤解なきよう)


一方で、自分が普段「趣味」として読んでいる本は、めったなことでは汚しません。

たまに、このフレーズは覚えておきたいと思うことがあれば、その場で携帯やパソコンにメモします。


ちなみに、一編集者としても、自分がつくった本を汚しながら読んでくれる読者に会ったら、相当うれしいと思います。

とはいえ、「正しい本の読み方」なんて、人の数だけあると思っていますがね……
タグ:
by aru-henshusha | 2007-04-22 06:48 | 本・出版
いまだに合コン未体験ボーイの僕としては、いまいち実感がわかないのですが……

また会おう! と思わせる合コン3時間45分コース(Yahoo! JAPAN)
学生時代は年間50~60回の合コンをしていた頃の経験からすると、楽しくまとまる合コンの平均時間は3時間45分。段取り番長のボクとしては、一次会は1時間45分。長過ぎてダラダラするのはNGだね。もうちょっと話したいのにーってみんなが思うくらいが上出来。そしてニ次会は、さっくり2時間。ずるずる引き延ばしちゃダメ。楽しかった、また会おうねって、気分よく帰ってもらうと好感度があがるはず
一次会から2時間じゃダメなんですかね……
タグ:
by aru-henshusha | 2007-04-22 06:28 | 恋愛・男女
前にもちょっと書いたように、僕はいま諸事情により、自分のキャパを明らかに超えた仕事量をこなさなくてはいけない状況にある。

それゆえ、「どうすれば、もっと仕事が速くなるのか」という問いが常に頭の中にあったのだけど、最近ようやく1つの答えが見えてきた。

それは、仕事が速くなるためには、

考える(あるいは迷う、悩む)時間をとにかく減らす

ということである。


他にもそういう仕事はあるだろうけど、「編集」という仕事はとくに、考えている時間が占める割合が高いものだ。

企画を考える、本のタイトルを考える、カバーのデザインを考える、本文のレイアウトを考える、各章・項目の見出しを考える……

へたをすると、1日の大半が「作業」よりも「思考」で占められる日だってある。

だからこそ、この「思考」の時間を減らせば、個々の作業のスピードを速める(といっても高が知れているけど)よりも、使える時間が劇的に増える。


と、サラっと書いてはみたけれど、「思考」の時間を減らすのも、なかなか難しい。
考える時間を圧縮しつつ、数々の選択肢・可能性の中から、「正しい」と思われる答えを選び取るのは大変である。

それでも、「ああでもない、こうでもない」と迷ってやるべき仕事の方向性がいつまでも決まらないよりは、違うと思った選択肢は思い切って捨て、とりあえずの方針を決めて動き、方向性がずれていると感じたつど、修正を重ねる

このやり方のほうが、結果として、より短時間で質としては同程度の仕事ができるのではないか、という結論に僕は思いいたった。

中には、ぎりぎりまで粘って考えたほうがよりいい仕事(アウトプット)ができる、という人もいるだろうし、そういうスタイルを否定する気もない。

ただ、そのやり方では、大量の仕事をとにかく短時間でこなさなければいけない、という場面に遭遇したら対応しきれないだろう。


ここに書いたことは、あくまで僕がいまの仕事の中で導き出したものだから、万人向けかはわからない(仕事の内容によって、だいぶ違うはずだ)。

とはいえ、同じようなことは、たぶん何度もビジネス書などの中で語られてきただろうし、一定の効果はあると思う。

最後に、参考までに、ある経営者の言葉を引用しておこう。
グリーの田中社長:
「とにかく意思決定は、決定に至るプロセスさえ間違ってなければ、出来るだけ早く結論を出して即実行することが大事なんです。仮にそれで失敗しても、またそこからやり直せばいいだけですからね」「仕事が速くなる」技術

タグ:
by aru-henshusha | 2007-04-21 10:31 | 商品・企業・仕事