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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha
まあ、ある程度は予想できるランキングかと。

業界・職種別ストレスランキング(livedoor career)

業界・職種を組み合わせて考えると、Webデザイナーなんてお仕事は、そうとうストレスフルなんでしょうかねぇ。

ちなみに、こういう調査結果も出ています。
私の仕事も大変だが、あの仕事もかなり大変そうだ――と、みんなが思う1位は、業界が「流通、小売、サービス」、職種が「営業、事務、企画」だった。
どの業界、どの職種にも、特有のストレスがありそうですよね。
by aru-henshusha | 2006-11-15 01:56 | ランキング・アンケート
「絶版にしません!」(Eijipress blog)
昨日の夜8時ごろ、一本の電話がかかってきました。

「あの~、すみません。ちょっとお聞きしたいんですけど・・・もしかしたらもう廃盤になっているかもしれないんですけど、『ルナ』って絵本なんですが、ありますか?」

そのどことなくかぼそい声から、とっても不安げな感じが伝わってきた。

「はい、『ルナ』でございますね。在庫ございますよ。弊社の出版物は絶版しませんので、かならずお客様の手元に届きますよ」

「えっ、あるんですか! 本当ですか? あぁ~よかった~とってもいい本だな、と思って・・・・・」声の調子が一気に転調して、その笑顔の音にこっちもつられてふたりで笑ってしまった。
この記事を読む限り、英治出版には<自社の出版物を絶版にしない>というルールがあるらしい。

これは、すごいことである。


年度末の在庫(パンダのため息)

上の記事を読んでいただくとよくわかるが、本の在庫には(それが売れていようとなかろうと)税金がかかる。
また、自社の出版物が増えれば増えるほど、本を納める倉庫の費用などもかさむだろう。

だから、「絶版にしない」ということは「金ばかりかかって、売上にならない在庫(ようは売れない本)をためこむリスク」を永久的に背負い込むということを意味する。


もちろん、そんなことは百も承知で、英治出版はこの方針をとっているのだろう。
「絶版にしない」ということは、出版社として(出版点数が増えれば増えるほど)とても体力のいることだと思うけど、「残す」「記録する」「収集する」という、気が遠くなるほど繰り返されてきた文化を伝えるという、地味~である意味オタクちっくな作業に愛しさを感じることもしばしば。
という心意気はまことに素晴らしい。


とはいえ、会社がさらに大きくなり、出版点数の桁が変わるぐらいまで成長を遂げたとき、同じことを言っていられるだろうかという疑問は禁じえない。

むろん、そんな心配をよそに、どんどん活躍していただきたい版元の一つではあるのだが。
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by aru-henshusha | 2006-11-10 13:25 | 本・出版
(?)をつけたのは、リンク先では出版社名が仮名なので。
(ただし、老舗文芸出版社で「パンダ」といえば、あそこしかないよね……)

校閲はすごい!(パンダのため息)

パンダ舎は、営業はまあまあで、編集はたいしたことない。
けれども、パンダ舎が本当にすごいと誇れるのが、
「校閲部」
これは作家の方々にも定評があります。
まあ、ほぼ間違いなく「日本一の校閲集団」でしょう。
(中略)
しかもそれぞれの校閲者が凄腕ぞろい!
小説なんかで、
「この時間に満月がこの方角にあるのはおかしい」
「この時代には、こういう髪型は流行ってなかった」

なんてチェックは当たり前。
順序が前後しますが、そもそも「校正」と「校閲」って違うんですよね。

すぐ上のリンク先にもあるように、「校閲」って内容的な赤字を相当入れるんですよね。
だから、出版社のジャンルにもよりますが、基本的にはあらゆる知識が必要とされる職種なんです。

そういう人材がそろっているのは、さすが新潮社(たぶん?)というべきでしょうか。

ちなみに、中小版元の場合は校閲部などなく、各担当編集者が自分で校閲(というか校正?)したり、外部の校閲(校正)者に投げることが多いと思います。
僕自身も、いまだ「校正」レベルの赤字を入れることがほとんどですねぇ……
by aru-henshusha | 2006-10-31 13:42
まあ、世の中には27歳で1200万円もらえる編集者もいますからね。
それに比べれば、かわいい額なのかもしれませんが。

不定期シリーズ 数字を考える① 編集者の年収539.8万円
(プチ美人編集者TKのビジネス書裏ブログ)

この記事で紹介されている調査によると、編集者・記者の平均年収は、

「539.8万円」

なのだとか(回答者平均年齢は31.2歳、すべて女性)。

いやいや、これって、けっこうな高給だと思いますがねぇ。
「日経ウーマン」調べらしいので、日経系の記者と編集者の平均とっただけじゃないか、なんてあらぬ想像をしてしまいます。

当ブログでもことあるごとにふれてきたと思いますが、出版業界は給与・福利の面で、かなりピンキリです。
どの時点での年収を比べるかにもよりますが、大手と零細では同時期に4倍以上の差がついてもおかしくありません(使える経費の額を含めると、もっと格差は広がるでしょう)。

だから、正直、「編集者って稼いでるよ」的なイメージがつくのは、中小の版元の人間にとってはいいメイワクなんですわ。

「時給換算したらマックのバイト以下なんだけど、それでも本が好きだから頑張るしかないか」っていう編集者は、思いのほか多いはず。

本当に稼ぎたいなら、出版なんて(大手や一部専門版元以外は)来ないほうがいいよ、学生さん。
by aru-henshusha | 2006-10-26 00:53 | 本・出版
退職時に引きとめにあった人は63%(FujiSankei Business i.)
人材紹介大手のリクルートエージェントが、転職を実現したビジネスパーソンを対象にした「第7回転職世論調査」を実施した。

退職を願い出たときに、引きとめにあった人は63%、なかった人は37%という結果になった。

その内容は「直属の上司による説得」が76%でトップで、「上層部からの説得」が続いた。これらの“説得作戦”を受けるケースは、女性より男性の方が約5%高かった。「退職願をなかなか受け取ってくれない」というユニークな回答の割合は、女性の36~40歳で最も高い。

引きとめの理由は、「自分は自社に必要な人材と認められている」が過半数を占めた。また、3位には「人材不足の中、自分が辞めると上司の立場が危うくなる」というシビアな意見がランクイン。ちなみにこの回答率が最も高かったのは、男女とも25歳までの若年層。入社して間もない人材の流出は、上司が責任を問われることも多いためか。
まあ、この引きとめの中には、もしかしたら多少の「ポーズ」も含まれているのかもしれませんが……
(よほどのお荷物社員でないかぎり、「引きとめない」って選択肢を選ぶ人は少ないかと)


ところで、出版業界は人材の移動・流出がけっこうありますが、一度「退職」の意を表明した人が引きとめに応じた例を見たことがほとんどありません。

たとえ、引きとめられて元の会社に戻ったとしても、いろいろギクシャクしそうですしねぇ……


上司や上層部は、部下が「退職未満」の不満を見せたときに、話を聞いてあげたほうがいいのかも。
by aru-henshusha | 2006-10-19 13:39 | ランキング・アンケート
出会いがないとお嘆きの方は、必見かも。

「合コン」支援サービスで起業 Rush代表取締役・水野真由美さん
Rushが設定する合コンは、「自然にカジュアルに」が基本。普通、合コンというと、幹事役の男性と女性が知り合いというパターンが多いが、Rushでは同性のグループ単位で申し込むため、相手は全員が初対面になる。
平均人数は3対3。コンパ開催までのやりとりはインターネットで行い、経費もかからないこともあり、参加費は、飲食代などを含めて男性6300円、女性3800円。入会金や年会費もない。
スタッフは場所と組み合わせをセッティングするが、現場には立ち会わない。事後報告や成婚した場合の報酬も不要。その距離感がほどよく、現在15人のスタッフとともに、東京、大阪、神戸、名古屋、福岡などで月に延べ300件以上の合コンをセッティングしている。
で、こちらがRushのホームページ。

出会いの合コン・コンパセッティングサービス・Rush

参加費から飲食代の実費を引いたものがこの会社の取り分ということでしょうが、なかなかいいトコロに目をつけた商売だと思います(会社の運営コストもそれほどかからなそうですし……)。


以前、合コン経験率――モテない男は合コンの機会すらないという記事を紹介しましたが、それでも合コンがしたいという場合は、こういうサービスを利用してもいいのでは?

「出会い弱者」の僕がいうのも何ですが、大事なのは出会いたいという意思とバイタリティではないかと。
by aru-henshusha | 2006-10-15 21:06 | 商品・企業・仕事
スターティア、新卒採用向けに、会社案内を書籍化して出版-採用難の打開策に書籍化という形で会社案内を活用(プレスリリースブログ)

いきなり否定から入るのも何なのだけど、この本を読んで、この会社を受けようという人は一体どれだけ増えるんだろう?

いや、というのも、この目次を見たら、ちょっと心配になってきて。

●目 次
プロローグ
・スターティアのスター社員参上!ザッツ・スターティアライフ!!
・スターティア物語 本郷秀之 社長の主張
・マンガで読むスターティアのおシゴト オフィスまるごとおまかせ物語
・全社員セキララ・アンケート ここがいいんだ!スターティア
・実践的企業ノウハウを学ぶ、オリジナル教育システム「ジュニアボード」とは?
・川柳選手権
・“ならでは”の業界用語ザクザク スターティア・ディクショナリー
・あなたの“スターティア度”がわかる!スターティア占い
エピローグ


一生懸命「楽しそうな会社」というのをアピールしようとしているのはわかるけど、逆にそれ以上のものは伝わってこないというか……(もっと言うと、何なの? この果てしない「B級感」は)

スターティアのHPにはカバーデザインのサンプルも載ってたけど、本当にこのノリでいいのかね。
たとえ応募者数は増加しても、けっこう偏った学生が来るような。
(そういう偏った人材がほしいのなら別だけど)


ところで、この本の発行元(製作者)は幻冬舎メディアコンサルティング
HPを見てみればわかるように、企業向けの自費出版会社。

出版社サイドとしては、この本が売れようが売れまいが、あるいはこの本のおかげでクライアントのイメージが悪くなろうが、自分は痛くも痒くもなく、ふつうに儲かるようにできているんでしょう。


ちなみに、『渋谷ではたらく社長の告白』なんかは、商業出版として成立しつつも、結果的にいい「会社案内」になった一冊だと思う。

けっきょくのところ、本を出してる会社だから人気があるのではなくて、もとから支持される条件を兼ね備えた会社が本を出すから、ますます人気が出るということではないのかな。

そこを間違うと、必要以上に高額で、かつ読まれる機会の少ない「会社案内」をつくることになりかねない。

*追記
同じ幻冬舎グループには、こんな人だっているんだけどなぁ。
この会社案内は、「熱が広がる」ような出来栄えですか? 石原さん。
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by aru-henshusha | 2006-10-13 13:22 | 本・出版
10月になって就活モードになっている学生さんも多いと思いますが、間違ってもこの回答をマネしちゃいけません。
いくら売り手市場でも、面白いだけで入れる会社は少ないですからね。

面接にまつわる「都市伝説」

●内定編
・三船敏郎が「男は黙ってサッポロビール」と言うCMが放映されていた頃、ある男子学生がサッポロビールの入社試験を受けた。しかしその男子学生は面接社員の質問に対し無言のまま何も答えない。怒った面接社員が「どうしてずっと黙っているんだ?」と聞くと男子学生は「男は黙ってサッポロビール」と発言。この発言で、男子学生は内定をもらった。

・ある男子学生が日産自動車の入社試験を受けた時、面接で「GNP(国民総生産)とは何のことですか」と聞かれた。男子学生は緊張のため思い出すことが出来ず、苦し紛れに「頑張れ・日産・パルサーです」と答えた。その男子学生は他の質問に対しても満足な回答を言えなかった為、不合格だと思っていたら、後日内定通知が届いた。

・ある男子学生が、面接中に両手を組んで親指を回す癖をし始めた。その落ち着きの無い態度に苛立った面接官は、「君にはそれしかできないのか」とたしなめた。すると彼は、「いいえ、逆にも回せます」と言って指を逆回転させた。その後、その学生は内定を貰った。

・ある男子学生が、面接官から「あなたの家業は何ですか」と聞かれた時、緊張の余り「家業」と「か行」を間違え、「かきくけこ!」と言ってしまう。しかし、彼は内定を貰うことが出来た。

●不採用編
・ある男子学生が、製菓会社の面接で「当社のCMソングを歌ってみてください」と言われ、彼は「チョッコレート、チョッコレート、チョコレートは…」と歌い、そこである事に気付く。その歌は明治製菓のCMソングだが、彼が面接を受けに来ていた企業は森永製菓だったのである。そのため、その学生は不合格となった。派生として、無理矢理「チョコレートは森永」と歌い切り、合格になるという物もある。

・ある学生が航空会社(全日空または日本航空)の入社試験を受けた。呼ばれて面接室に入るとき、「キーン」と言いながら両腕を広げ、旅客機の真似をしながら入室した。椅子に座ろうとした学生は面接官に「着陸してよろしいですか?」と尋ねた。面接官は答えた。「そのまま旋回しなさい」。学生は、両腕を広げたまま引き返し退室した。

・昭和60年代、三菱電機の集団面接で「当社提供のテレビ番組を答えなさい」という問いに、多くの学生は当時人気番組だった「テレビ探偵団」と答えていたが、その中で「太陽にほえろ!」と答えた学生だけが次の試験に臨むことができた。

(以上、すべて都市伝説 - Wikipediaより転載、再構成)

個人的には「そのまま旋回しなさい」といった航空会社の面接官にセンスを感じます。
といっても、あくまで伝説の域を出ない話ばかりですが……
by aru-henshusha | 2006-10-12 13:32 | ユーモア・ネタ
長い引用をしますが、出版界の現状を把握するため、熟読をお願いします。

実売データーは未来を示さない。(ジュブナイルポルノ作家わかつきひかるのホームページ)

私は自分の本の売れ行きをはっきり知らないです。増刷のお知らせだったり、編集者との雑談だったりで、ああ、あの本は売れたんだな、あの本は売れなかったんだな、とぼんやりと知る程度です。
ですが、編集者はどこの社のどんな出版物であっても、私の本に限らず出版されているすべての本の詳細な売りあげデーターを、瞬時に知ることができます。

なんでそんなことができるのかというと、大手の本屋さんや流通業者は、本の売りあげに関するデーターベースを構築しているんです。
データーベースにアクセスし、ペンネームで検索をかけると、詳細な売りあげデーターがすぐに出てくるそうです。
<引用者注 僕の利用しているデータベースでは、著者名検索の機能はありません>
(中略)
この実売データー、たんなる数字の羅列にすぎませんが、編集者の熟練の目は、この数字からいろんなことを知るわけです。
(中略)
つまり、実売データーからは、「過去」そして「今」の売れ線が浮かび上がってくるわけです。
新しいものが出にくくなってるのは、実売データーのせいかもしれません。だって、新しいものってデーターがないので、新しいものを書こうとしたとき、「○○ものは売れません」と言われてしまう。

わかつきさんが悩まれ、憤っている気持ちは、立場は違えど僕にもわかります。

僕自身、「過去」「今」を理由に、いくつかの企画を潰されたことがありました。
ときには露骨に、「この著者の本は(売れてないから)もういらない」と言われたことまであります。

けれど、版元にいるすべての人間が、「実売至上主義」ではありません。
営業部の人間でさえ、じっくり話し合えば、ただ数字だけを見ているというわけでもないのです。


組織には、立場上、「数字」の話を第一にする部署や人が存在します。
そういう人が一人もいないなんて危なっかしいし、企業の存続には必要な存在でしょう。

だけど、同時に、組織には「数字以外」のものに目を向ける人も必要です。

出版に限れば、著者の筆力や企画・構想力、志など、「数字」として見えにくいものを見据える人間。編集者とは、まさにそういった存在ではないでしょうか。
(これは、編集者だから数字は見なくてもいい、という意味ではありません)


ある企画が、本当に「未来」の可能性を感じさせるなら、編集者はその「未来」について熱く語ればいい。
その思いが「今」「過去」しか見ない(と言われる)人たちを動かすこともあるし、その積み重ねが、結果として出版界に新しい風を吹き込んできたはずです。


もっとも、そのときに「担保」となるのは、けっきょくのところ「今」と「過去」なのだと思います。
売れる売れないを問わず、それまでの仕事振りを見て、「未来」を感じさせない著者には、編集者も熱意を抱けないでしょう。

わかつきさんは、
今ある仕事に一生懸命に取り組むことが、「未来」に行く方法なのかもしれません。
と書かれていましたが、僕も同じように考えます。

別に数字を見てではなく、わかつきさんの「過去」と「今」の仕事振りを見、まだ見ぬ「未来」を思い描いて、お仕事をお願いする同業者もいると信じています。
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by aru-henshusha | 2006-10-03 14:02 | 本・出版
極と極は通じる…『嫌韓流』『嫌日流』、同じ出版社から出版(中央日報)
『嫌韓流』を出刊した日本の晋遊舎が韓国の漫画家キム・ソンモ(37)氏の『嫌日流』を10月末に出版する予定だということで話題を集めている。

キム氏と晋遊舎側は11日、第1版2万部で、この本の日本出版契約を結んだ。2冊にわたって販売部数60万部を突破した『嫌韓流』を出した出版社が『嫌日流』を発行するのは意外でもある。
上のニュースを知って、「節操ねーなー」と思った人も多いでしょうが、この<節操のなさ>は(とくに小さい出版社は)学ぶべき点なのかもしれません。

出版社のなかには、「ウチはこういう本は絶対に出さない」と<禁じ手>を決めているところもありますが、そうやって選択肢を自ら狭めていると、だんだん先細りになることがあるのも現状です。

その意味では、「このジャンルの本は出さない」とか「前に出した本と矛盾するから出さない」なんて言わず、ときには節操のなさを発揮したほうがいい場合もあるのでは?

ちなみに、晋遊舎がこの本を出す理由は、
「晋遊舎が『嫌日流』を出すことは、まず商業性のため。『嫌韓流』関連書籍が基本的に日本国内でたくさん出回っている。2番目は『嫌韓流』を出した後、日本国内で形成された右翼出版社というイメージを払拭させるために正反対の性格の本を出す」
と著者のキム氏は言っています。
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by aru-henshusha | 2006-09-15 18:14 | 本・出版